【短編小説】Ich mag es.
- カテゴリ:小説/詩
- 2012/07/09 21:37:02
―――好き。でも嫌い。
そんな風に思っていたのは何時ぐらいだろうか。
彼と付き合って半月弱経った頃。
同じギルド且つ同じ職の友達に「浮気してるの見かけたよ」と笑いながら言って来た。
「ああ、そう」と適当に受け流し、真実を確かめないまま色んな人が集う大都市へ向かった。
それからだった。
自分の彼は知らない女性とベンチに腰をかけ楽しそうにしているところを。
…そこからだったのかもしれない。
自分の中で何か変化が起こった。
「……」
ベンチに腰掛けた彼と女性を見て、自分は"あの場所"へと向かった。
そこへ行くと、黒い修道服を着た美しい女性が立っていた。
その人に近づき、声をかけようとするとその女性はこっちに気付き話しかけてきた。
「何かご用でしょうか」
「あの…」
彼と自分は結婚していた。
そう、今から頼もうとしている事は…―――離婚。
届けさえ出してしまえば、後は自由。
もう、あんな思いをしなくて済むんだ。
――そう思っていた。あの人が来るまでは。
「おい」
不意に聞こえた声にビクリと反応した。
聞き覚えある。忘れる筈はない、あの人の声。
恐る恐る振り返ると、そこにはさっきまで知らない女性といた顔とは真逆な表情をした…自分の彼。
頭の中が真っ白になった。
何で此処に居るのかが気になった。
行き先なんて誰にも言ってない筈なのに。
「何をしている」
いつも聞いてる声とは違う、暗く、低い声。
自分は全てを悟った。
彼は、自分が今から何しようとしていたのか勘付かれていたのだ。
視線が痛い。心に突き刺さるみたいで、目を合わせていられない。
何も言わず目を反らし、無言のままその場に佇む。
「…無視か」
「……」
彼の一言が痛い。
鋭く細い刃物で心臓に深く、深く突き刺さるような痛みを感じる。苦しい。
時が経つ事により気まずくなり、ただ私からの返事を待つ彼の視線が痛くって。
私はその場から逃げだした。
「…っ、おい!」
追いかけてくる。
やはり男性だからなのか、足が速く簡単に追いつかれそうになる。
ふと前を見ると良い所に曲がり角が、と思い自分はその曲がり角に飛びこむような感じに曲がる。
が、振り払えたと思ったら彼も曲がってきた。
あ、と小さく声を出すとダン、と音を立てて両側に手をつき、気がつくと自分は壁に押し付けられるような状態になっていた。
腕で行く手を阻まられ、身動きが取れなくなった。
怖い。また何か言われる。
聞きたくない。彼の声も、何もかも。心に突き刺さって痛いから。
「何故逃げた」
「……」
そんな私の考えは余所に、問う。
何も言わずに壁に背を預け、出来る限り彼に離れながらも目を反らす。
「…またスルーかよ」
「…ぁ」
ただ目だけで訴える彼。私はやっと声を発する事ができ、言い返す事を決めて流れのままに言う。
「…貴方だって、今まで何をしてきたのよ」
「…?」
様子がいつもと違う、と思ったのだろう。
散々放っとかれた挙句他の女性と楽しそうに会話し、そして何故か私の所為にされる。
怒りが爆発した。もう限界。
止められる事は――恐らくない。
「他の女性と喋っててヘラヘラ笑って、何が楽しいのよ!」
「なっ…」
「そりゃ仕方がないと思ってたよ。入ってるギルドも違う。だから他の女性と喋っててもおかしくないんだって言う事は…!」
止まらない。止められない。
次々と言葉が出てくる。怒りでもう、自分をコントロールすることは出来なかった。
「私が…私がどんな思いで今まで過ごしてきたと思ってるのよ!」
その言葉で、彼は驚いたような表情をする。
自分はまた、言葉を発する。
自分がどれだけ寂しかったか。自分がどれだけ辛い思いをしていたのか。
今まで溜めていた、気持ちを。想いを。言葉にし続ける。
―――私は優しい彼が好きだった。
…でも他の人にも優しくする彼が嫌いだった。
―――私とお喋りする時に見せる優しげな、明るい笑顔が好きだった。
…でも他の人にも見せるその笑顔が嫌いだった。
―――私は彼と過ごす時間は凄く特別に感じていた。
…でも、
…その時間はとても短く感じ、一人で居る時の時間が凄く長く感じた。
その分の、孤独だった時間が一番大嫌いだった。
…私は全ての想いを彼に言った。
どんな表情【カオ】されててもいい。ただ、どうしてこうなったのか。何故私がここまでするのかを、知って欲しかった。
「―――私が此処まで来てその行動を取った理由、さっきまで話した全てが原因よ」
「……」
今度は彼が黙った。
言いたい事は全て言ったのに、怒りはまだ治まりそうになかった。
だが彼のその行動が、私の残った怒りを鎮めてくれた。
「…雪」
静かに私の名前を呼ぶ。今まで問い詰めてた声とは全く違う、私が大好きだった優しい声。
彼は紅色のコートのポケットから、指輪を細い鎖につなげたものを取りだした。
「…お前がこれを置いて行った時、俺は色々と考えていた」
「……」
彼が突然取り出した物―――そう、それは此処へ来る前に彼に郵便で送りつけていた結婚した時に付けていた指輪を鎖につなげた物。
その時、私は「さようなら。」と一言を添えた物を送ったのだった。
私は黙って耳を傾ける。
「俺が今までして来た事。今まで、俺が雪に構ってやれなかった事。それらが、雪をこんな風にしたのかも知れないと、郵便を受け取ってから思ったんだ」
その言葉はまだ終わってなかった。
彼はその鎖に繋がれた指輪を、私の手を少し強引に引っ張り、その掌に乗せた。
「御免、俺が悪かった。そんな俺でも…雪は許してくれるか?」
「……」
私は静かに顔を俯かせた。
駄目だったのかもしれない、と思ったのか、彼が深く息を吐くのが分かった。
でも私が顔を俯かせたのはそう言う事ではなかった。
その彼の想いが、その言葉が。深く心に沁みついた。
「……っ、」
すると、頬に微かに伝う冷たい物――涙が流れた。
一滴、また一滴とポロポロと涙をこぼして声を殺す。
「…雪?」
不安になったのか、名前を呼ぶ。
それがまた、私が涙を流す原因となった。
わあ、と声を抑えきれず、思いっきり泣きだした。
今まで悲しかった思い、辛かった思いが、一気に消し飛ばされたようだった。
その光景を見、彼はただ黙って私を抱き寄せて泣き止むのを待つかのように、大きな手で頭を撫でたのだった。
さわ…と揺れる木の葉は、まるでまた二人を結ばれ祝福するかのような、合唱のようだった。
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…お久しぶりです。零雪ですg(((
久々に小説を書いてみた。何故か分からないが学校に居た時小説を書きたくってとにかくヤバかった((((
さて、今回書いてみたテーマは見ての通り『恋愛』です。
わぁ難しかった。(((
ああ、これ実は事実を元に少し変えた物語ですよん。
てか実際に起こった事だから物語も何もないか(((←
言い遅れたけど、5日にとある友達から新作の水着をくれました。
好きなデザインでしかも黒って所は流石好きな物よく分かったねと言いたいぐらいですハイ(((
ふう、やたら苦手な分野をテーマにして書かない方がいいな^p^
にゃー…?
脳内補充ェ…
>白にゃん
いや何の話ですk(((
え、ちょ((ry
やっべwwwwww自分で漢字の読み忘れたやっべwwwwwwwww
なんとかして脳内補充するよ
えwwwwちょ、何の話だ(((((
ДДДД
佐上要でよかですか
ДДД
えー言った所で誰か分かるのかー?
まあいいけどさー・3・
えー!?ちょっと説明求むわ! あ、しろなで
Д
現実では居ないって((((
居たら吃驚よ←
うーん…名前を考える所から始まるのか…
名前って私適当だからなぁ^p^
何その笑い
色々あったのよーあの人が原因でまあ色々あって私が暴走して大変な事になったのよ(((
で、この小説があるという(((蹴
要ッテナマエニアウミョウジハナイノ…
ニヤニヤ…Д
とにかくそれらしき小説を読みまくればいい(((
何これヤバい!てかマジかよ!(((
いやいやwwwww
気合いで書こうずwwwwwwwwww
・・・!?なんかあったん!?このおばか!なんかしたのね!
さぁて何の事かな。
昨日の修羅がヤバ過ぎて一時的に別れてしまったなんて口が裂けてもいえないね←
雰囲気なんてわかんないよおおお
てか!これやばい!!
http://blog.livedoor.jp/kinisoku/archives/3364948.html
私の脳内他人
小説かけねー
現実のほうはうまくいってるの?
そうよラtttなのよ((
そう、雰囲気←
誰だしwwwwwwwwwww吹いたじゃないかwwwwwwwwwwwww
>レミリア
あら誰の事だろう((←
雰囲気・・・か・・・・
え、もういっちゃうの!?
やだ、輝彦さんいかないで!
何故分かった
忘れても…いいのよ
ナーンデースカー
まあ色々小説読んでるし。
恋愛とかもう雰囲気よ雰囲気(((
お気に入りてwwwwwwwwwwwwwww
さて、またオンラインゲームへもぐろうかな(((蹴
ら・・・らて・・・・・
ナーンーデースーカー
でも二日ってはやくないか?
私だったら恋愛小説なんぞ1ヶ月はかかるわ 気持ちがわからないから
この例えはいいと思うの。お気に入り★ペロッ
何でだしwwwwwwwwww
まともな恋愛ってナンデスカー
二日だよ自分でも吃驚←
いやいやその前に例えが(((((((
まともな恋愛ってナンデスカー
二日だとなんてこった
やだありがと//
でも私の小説なんてノミが歩いていったあとに落ちてる埃の中の菌程度だから・・・
だろうな(((
その前に「"まともな恋愛"ってナンデスカー」状態なんだけど((
おかげでこれ書くのに二日したんだyゲフン←
そんな筈はない←
白にゃんの小説結構好きだよー読みやすいし。
私はほらあれだ。「」の前に名前とか書いてるからかえって読みにくい^p^
まずさ、まともな恋愛なんかしたことないからようわからん
男女の関係っていうのがさ
まりにゃんの小説ちょうGJだぜ
私のなんかゴキブリの触覚についてる埃以下だかんな
スクショ止めいwwwwwwwwwww
マジでかー
恋愛小説ってなんかこう…難しいよな(((
ДДД
まともな小説なんか書いた事一度もないんだぜ((((((
スクショスクショ(待
わらわぅも小説書くぅー☆
まぁー恋愛小説なんかぁー、書けないんだけどねぇーwww
やばいうざいこの喋り方
私まともな小説書けない プリンとゼリーのバトルものしか書けない
貴重なのか(((((
めったに書かないって言うだけなんだけどなぁ^p^
うわあああん小説書きたくなってきたった
どうした一体(((((