✿主な登場人物✿
・中山　萌・・・可愛らしいドジっ子。自分磨きを頑張る。
・福田　苺・・・可愛くて人気者の女の子。顔だちが素晴らしいほど可愛い。
・大山　貝斗・・・イケメンの萌の幼馴染。人気者で明るく、まっすぐな子。
・大田　勇気・・・イケメンで貝斗と競い合ってる。クールで違う意味で人気者。
・水原　梨花・・・萌のいとこの美人&アメリカ暮らしのモデル。
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第十六章「裏と表を入れ替える瞬間」

苺「梨花さん、そのクリームどこに売ってるんですか～？」
あの時とは別人のような笑顔・・・。
梨花「え・・・？ああ、普通に薬局とかで・・・」
苺「えー？ただの薬局で売ってるような物ですか？すごいですねっ！」
両手を合わせて大げさな態度。
梨花「売ってるよ。でも見つけにくいとこにあってね・・・」
苺「そうなんですか！あ、萌調子どうなの？」
萌を心配する様子の苺。
萌「心配してくれてありがとう。でもだいぶ良くなってるよ」
とニコッと笑って答えた。
そんな萌を憎む憎むかのように一瞬睨んだ苺。
それに気付いたのは・・・・。
梨花「はぁ・・・・・・」
梨花だけだった。
萌「苺、心配してくれるのは嬉しいけど今日のところは帰って・・・ありがと」
萌は少し苺を警戒していた。
桃子を傷つけた張本人だと思ってたから・・・。
苺「ううん。萌が心配だもん。今日はここに泊まるつもりよ」
と笑った。
その微笑がまさに・・・悪魔のような笑いだった。
梨花「苺ちゃん、今日は帰ったほうがいいんじゃないかしら？萌も困ってるわ。」
萌「ごっ・・・ごめんね！苺・・・！」
苺「わかった・・・。今日は帰る・・・」
苺は病室をひっそりと出て行った。
萌「苺には悪いことをしたなあ・・・・。」
萌はうつむいて言った。
梨花「萌、あの子正気じゃない。2人にならないように気をつけて・・・」
萌「えぇ！？それはできない！大事な友達だもん！！」
萌は精一杯否定した。でも梨花はゆっくり左右に首を振った。
梨花「萌、あんなの友達でも親友でもないのよ・・・。あの子はあなたが好きじゃない」
梨花はわかってたけど萌にはわからなかった。
萌「梨花姉ちゃんのバカ！！出てってよ!!!!!もうこないで！」
と布団に包まった。
梨花「バカ・・・。なんで気付かないの・・・？」
と一言、言って病室を出て行った。
萌「バカは梨花姉ちゃんだもん・・・。苺は私を親友って思ってくれてる。
　　だって・・・約束したもん・・・・。苺と・・・・一生一緒って・・・・。」
包まったまま涙を流す萌・・・。
萌には裏なんてない・・・・。萌自身もそう思っていた。
でも・・・萌には誰もが恐れる裏の顔があったのでした。
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第十七章へ続く・・・。

※実話ではありません。