-魔切の回想- 2/3
- カテゴリ:自作小説
- 2012/07/01 14:54:56
2/3
終わらない夢。
ずっとずっと、同じものを繰り返し見せられ続ける。
泣いてる狼牙崎の顔を、見すぎて頭が可笑しくなりそうだった。
――私が泣かせたって解ってるから。
…ごめん狼牙崎。
私が弱かったから。
私が意気地なしだから。
「…かえっ、きて、魔、切……わた、し、もっと…、強、く、なる、からっ……!」
夢の隙間に入ってくる、もう一つの泣き声も。
ずっとずっと同じ事を繰り返してた。
…違う。
狼牙崎は私なんかよりずっとずっと強くて、かっこよくて、………憧れ、てた。
私も狼牙崎みたいに、胸を張って堂々と戦いたい。
私も狼牙崎みたいに、自信に漲って自由に戦いたい。
…私も狼牙崎の隣に、立ちたかった。
でも狼牙崎の隣には、神埼が居る。
「――私、が、魔切を守れなかったから、っごめん、なさい…っ…ごめんなさい、ごめんなさい、っごめんなさい……!!」
その声が狼牙崎だって解った時。
私は死にたくなった。
狼牙崎はずっとずっと誰かに謝ってた。
その誰かは、謝られる資格も無い愚図で。
馬鹿で。弱くて。臆病で。一人じゃ何も出来なくて。
………君に、依存してて。
強くてかっこよくて誰かの為に命を懸けて自由に堂々と戦う君に。
"私のために泣いてくれてる"なんて、自惚れてる自分を殺してやりたかった。
きっと滅多刺しにしても足りないんだ。
死ね。
死んじゃえ、私。
…でも、死んだら君に謝れない。
優しい狼牙崎。
みんなの人気者。
悪いのは私。
私の為に泣くのは、私だけで良い。
君を泣かせたのは私。
君を傷つけたのも私。
――ごめんなさい
…泣かないで、狼牙崎。
ケーキなんてまた作ってあげるってば。
……違うか。
――でもね。起きたら一番最初に、君にケーキを作ってあげようって決めてた。
狼牙崎の隣に居る神埼が、いつも羨ましかったよ。
…少しくらい私が一緒にいたって良いじゃない。
"私の為に泣いてくれる狼牙崎"を独り占めにする私は、きっと密かに愉悦に溺れてて。
………私は、最低な奴です。
***
意外と人気なまきりん。
前回コメントくれた子、ありがとです。
続き。
つっきーとまきりん神でした///((
まきりんは私の期待を裏切らない可愛さ!
Foooooooooooooo!!!!(ty
や、ば、い、ですね!←
んむ、狼牙崎さんと魔切さんのコンビは素敵(ry
・・・崎崎コンビは勿論のことなんですけれども。←
そして、おりちゃ内での爆蛇ちゃんについて。
猫宮くんを強く叩き過ぎたと理解し、瞳を潤わせているねこを心配する___なんて
しましたが。叩くのはいつものことだから少し不自然かも、なんて思い始めてて。
お手数ですが、ご指導してくだされば宜しくお願いいたします。
死んじゃいやぁああああ(
こんにちは、1から拝見させて頂きますたけど…
糾様の凄い文章力に乾杯してもいいですか?
本当に感動して泣きそうです(
じーんときましたww
文章力にくりびつぎょーてんです!