☆青菜
- カテゴリ:お笑い
- 2012/06/21 00:15:29
上方落語「弁慶」が東京に持ち込まれて「青菜」の名前に変わりました。それが逆輸入されて、上方でも「青菜」という題が一般になっています。
ところで、最近では死語ですが、大阪で人におごられることを「弁慶」というので、落ちにはその意味もあるようです。さらに、返事に困って立ち往生することと、弁慶の「立ち往生」をかけた落ちになっているのにお気づきでしょうか?
また、前半のいかにも夏の風情の中に繰り広げられる涼しげな小粋さと、後半の暑苦しい笑いとが対照的に楽しめるようになっています。
【スジ】
大家の旦那が仕事を済ませた植木屋に、友人から貰った銘酒「柳影」と鯉のあらいをご馳走する。暑い所で仕事をしていたので、酒は冷たい、鯉は冷たいと植木屋は大喜び。
(ここから、落語によくあるパターンで、まず、よい見本が出てきます)
手を打って奥さんを呼び、菜を持って来るように指示するが、しばらくして奥さんが、
「あのぉ~、旦さん。鞍馬から牛若丸が出でまして、名も九郎判官」
「何じゃ? ほぉ、義経、義経」
植木屋は何のことやら分からず旦那に尋ねると、これは隠し言葉であると説明される。すなわち、「鞍馬から牛若丸が出でまして、名も九郎判官」といういのは「菜は食ろぉてしもてもぉ無い」と言う意味で、それに掛けて「義経、義経」というのは「よしや、よしや」という意味だと聞いて感心し、植木屋はまねをしようとさっさと家に帰る。
(そして、ここからがまねをして失敗するパターンです)
植木屋は家に帰ると、夫婦そろってそのまねをする段取りをつけると、丁度そこに友人の大工が風呂に行こうとやってくる。さっそく旦那のまねをして有り合わせの酒と肴を出すが、友人の口に合わないものばかりである。そして、最後に嫌いな青菜を強引に勧め、手を打って持ってくるように奥さんに言うと。暑い押入の中から汗だくになって奥さんが出てきて、
「あのぉ~、旦さん。鞍馬から牛若丸が出でまして、名も九郎判官義経」
植木屋は言葉に詰まって、
「弁慶、弁慶」
すごい
ボクも関西弁「死語」の
弁慶てのは知らんかっただすわ
勉強になりやしたm(__)m
落語も(^^;あんま知らんので
勉強になりやした