✿主な登場人物✿
・麻生　美木・・・美人モデル。２０才の大学生。
・小泉　麻里・・・同じモデル。２０歳の大学生。美木の幼馴染
・赤塚　真・・・イケメンの大学生。２０歳。美木と幼馴染。
・滝川　龍二・・・イケメンで人気もの。２０歳。頭がすごくいい。
・新道　真由美・・・モデル。２０歳。真に気を持っている
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第二十七章「利用」

美木「龍二！答えられないの！？」

困る龍二に追い詰めるように聞く美木・・・。
龍二「美木っ・・・落ち着け・・・」
美木「落ち着けぇ！？落ち着けるわけないじゃん何なの！？」
というと美木の腕をギュッとつかんで後ろに置く真由
真由「美木ちゃん、ちょっと落ち着こう？冷静にならなきゃいけない話だしね。」
と真由は優しくなだめた。でも美木にはきかない。
美木「落ち着けるわけない！彼氏が・・・私のために誰かを利用するなんてっ・・・。」
と涙まで見せる美木を見て真由もいえなくなった。
龍二「利用なんてデタラメだって!!!!!!」
と美木の腕をひく龍二。その腕を振り払って美木はいった。
美木「別れてくれない？あの木もあんたが見つけたんじゃないんじゃないの！？」
と走って逃げていった・・・・。
真由「引き止めたらダメ。あなたを逃がしちゃダメだからねぇ～・・・。」
と真由は龍二を引きとめたまま返そうとしなかった。
龍二は走って逃げる美木の背中を見つめるしかできなかった。
真由「あなたが美木に教えた『木』についてでも聞こうかなっ・・・❤」

美木「はあっ・・・はあっ・・・。信じられない」
と別校舎の裏でないてた美木。
そんな美木をみつけた真由美はそっとそばへ向かった。
真由美「美木ちゃん・・・・。」
美木「真由美ちゃん？あっ、どうしたの？」
と顔を隠す美木。真由美は見てられなかった。
真由美「美木ちゃん・・・私・・・・全部知ってる・・・よ・・・」
美木「え？」
真由美は右腕をギュ・・・とつかんでうつむき、いった。
真由美「私龍二君のしたこと・・・・全部。」
美木「本当っ・・・！？」
真由美は美木の隣にスッと座っていった。
真由美「龍二君はさ、昔から美木ちゃんが好きだったらしくてね・・・・・。
　　　　　一目ぼれだったらしいんだけど好きになったのは高校のとき・・・。」
美木「まって！私その時龍二君に会ってな・・・」
真由美「だから一目ぼれなの。美木ちゃんの美しさに惚れたんでしょっ・・・・。
　　　　　んで美木ちゃんに近づくためあらゆる方法を使いまくった・・・・・。
　　　　　私と真をくっつける方法。先生とスキャンダルを出して自分に
　　　　　嫉妬するかどうか・・・・。そんなバカみたいな方法を使いまくった・・・」
次々話す真由美を見て美木はいった。
美木「どこでその情報を？」
真由美「さっきもらったお姉ちゃんがあつめた情報があるCDだよ。
　　　　　お姉ちゃんは私と別れる前にスッとCDをくれたから聞いてみたの。
　　　　　そしたら『利用』という言葉がすごく並べられてた・・・・。」
とうつむく真由美。
美木「でもなんでそこまで・・・。私のためなの？本当に・・・。」
真由美「あの大きい木も真君が見つけたものらしいの。それを自分の物って
　　　　　言いつけたみたい。あの大きくて美しい木は真君がたまたま見つけたもの。
　　　　　それに幼い頃だって。美木を元気ずけるために一生懸命あの木を
　　　　　綺麗に育てたらしいよ？美しい木・・・。そう、まるで『美木』になるように」
美木はちょっとドキッとした。
だって自分の名前の由来は・・・・・。
『美しく凛とした大きな木のように育ってほしい』
美木「真・・・。」
美木は自分のバカさに気付いた。
そして立ち上がって真に伝えに行った。
真由美「頑張って・・・美木ちゃん・・・負けないでっ・・・。」
真由美は走る美木の背中を見つめてただ応援するばかりでした・・・。
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第二十八章へ続く・・・。

※実話ではありません。