Nicotto Town


うみきょんの どこにもあってここにいない


北斎展まもなく終了…


<ホノルル美術館所蔵「北斎展」葛飾北斎生誕二五〇周年記念>
(前期四月十四日~五月十三日、後期五月十五日~六月十七日)
もうおわってしまうので、後期のほう、いそいでいってきた。前期もいったのです。

 終了まじかだから、混んでいたけど、やっぱり良かった…。

 北斎、すきなのだ。なぜすきなのか…。
 ものすごい動体視力、からなる、確かな描写、それに裏うちされた、遊び心、デザイン性、構図の斬新さ、それらが一枚から圧倒的な力をもって、たちあらわれてくるから。みているとわくわくする。あるいはただただ静かにみとれてしまう。

 冨嶽36景は70歳を過ぎてからかかれたものだ。
 それ以降の彼の作品のほうが、傑作が多いことも、すばらしいことだと思う。
 本人が第一、75歳で書いた文でも、73歳で少しは生き物や草木の生まれと造りを知ることができたから、86歳になればますます上達し、90歳で奥義を極め、100歳で神妙の域に達し、 100歳を超えたら絵は命を得た生きものとなるだろう、そんなことをいっている。
 わたしもこんなふうにいつかいいたいと思うのだ。
 それに89歳(数えで91歳)で亡くなるのだけれど、その際にも、
 あと10年、生きられたら、いやあと5年あれば、本物の画工になりえただろうに、と言ったという。
 北斎展、もう終わってしまうけれど…、また後日、そのときのことは書きますね。
 ああ、彼の辞世の句を。

  「人魂で 行く気散じや 夏野原」



 




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