Nicotto Town



「忍者物語」子供編5虐めと夕奈


夕奈が村で生活を始めた12歳の頃のコーデ


お涼の稚児の仕事から帰った時から、

飯炊き女の隣の部屋をあてがわれた。

一人前の忍者になる為の修行が

始まると言うあかしでもあった。

次にかえって来た寛太も同じ部屋に入れられた。

そして彩夜も其の部屋に移された。

そして3人の本格的な修行が始まったのである。

竹刀を使った剣道。

本物の手裏剣を使った的に当てる練習。

足腰を鍛える。飛脚力を鍛える。

基礎が終わると、実践。

其の後、夕食の材料作りと舞の練習に別れる。

お涼は寛太に人を殺した事を打ち明けた。

寛太も数名盗賊に襲われて殺していた。

お涼は其れを聞いて安心した。

自分だけかと思っていた。

彩夜も盗賊に襲われていたが、

周りの女達が殺した。

剣の修行の大切さを身に染みて解った彩夜も

真剣に修行にはげんだ。

しかし、芸人の見習いとして、

旅をした彩夜は着物のたたみ方や荷物持ち

次の出番の準備と下働きをさせられた。


其れと比べると知能の低い5歳役をやっていたお涼は

最後以外は殺戮の場に遭遇しても居ず、

お涼のペースで周りが歩き、

座っているだけだった。

更に他の修験僧をした忍者達は夜は

殆ど近辺を探って動き回っていた。

夜に仕事をしていたのである。

その間お涼はふかふかの布団で寝ていた。

其の二年の差は歴然と体に出た。

お涼は鈍く腕の力も脚力も落ちていた。

数年前は外で修行を積んでいた

お涼達について行けず、

不安で自信を無くしていた彩夜に

変化が出てきたのはそれからだ。


更に将来芸人一座として出す予定と解ると

花形の踊り手の自分を守るはずの人間が

これでは小間使いとしてしか

役に立たないと見くびった彩夜の

お涼いじめが始まったのだ。

しっかりと自分の下働きとして

役に立って貰わないと

せめて其れ位はして貰わないと、

こんな頼りないのなら何の役に立たないで

食う為のだけの人間を連れて行けるほど

芸人一座は甘くないと彩夜は思った。


いずれ自分がそう言う仕事の中心になる事を

意識しての9歳からの踊りの練習だった事は

理解していた。


お涼は三味も取り立てて上手くない。

剣も一番下手になっていた。

更にぼーっっと突っ立って、

気を利かして先に先にと動き回らない。

芸人一座で小間使いをさせられて

教え込まれた自分から見ると

お涼の動きを見ているだけで腹が立った。

お涼のしてきた仕事を知っている大人達は

体が戻るまでに時間が係る事は

解っていた。

其れはお涼のせいではない。

そう言う仕事をしてきたのである。

5歳の稚児が11,12歳並みの言動、

そして行動をしては困るのである。

しかも、服も着せてもらって育つ環境の

出身と言う触れ込みだ。

自分でトイレもいけないし、

した事も無いと言う触れ込みだ。

トイレも付き人の修験者に促されて

寡黙に行くと言う仕事だ。

其の間に付き人役の忍者が

付近の部屋を探る仕事をしていて

お涼はトイレに待たされた。

更にお涼はどこかに置かれて、

付き人の修験者が探すと言う設定で

あちこちを探る場合もあった。

極力勝手な行動をとらず

じっとして居るのが仕事だった。

其の為の体力の差が出来た事を

12歳の彩夜に理解しろと言っても

無理だろう。

イライラが募る彩夜の行動は

次第に大人が見ても解る様になっていた。

隠れて何かを出来るほど忍者達は注意力が鈍くない。

お涼が最初はさりげなく、

卑下された扱いを受けている事を

殆どの忍者は察していた。

たとえば竹刀をお涼の分も取ってやるふりをして

彩夜はお涼に竹刀を投げてよこした。

業と拾えと言わんばかりに捨てたのである。

捨てると思って屈もうとすると投げつけた。

其の竹刀をつかもうと必死になっているお涼を見て、

声を上げて笑った。

部屋に戻ると彩夜は自分の衣類を

お涼にたたませた。

役立たずには其れ位して貰わないと

将来自分が花形の踊り子になった時に

付き人としての当然の仕事なのだからと言う理屈である。

少しずつ感を取り戻して行くお涼で在ったが、

一度失った自信を取り戻すには至らない程、

心に傷を負ってしまった。

夕菜を連れて行く事によって何かが変わるかもと

順平が考えるそういった理由があった。


夕菜は其の三味線の腕も買われたが、

何よりも気迫が違った。

剣を教えてくれるのなら、

其のチャンスを逃したくない。

親の仇を取る為に何が何でも

覚えなければならないのだ。

真剣さでは3人の女子の中では一番だった。

お涼も次第に昔の感を取り戻しつつあったが、

彩夜のお涼に対する冷酷とも見える仕打ちは

変わらなかった。

何よりも夕菜が二人の関係を無視した。

彩夜の夕菜にも自分の衣類を畳ませようとしたのを

全く取り合わなかった。

竹刀を投げると無視して別の竹刀を取ろうとした。

其れを阻止しようとする彩夜を平然といない様に

見える態度で彩夜から竹刀をもぎ取った。

其の間も彩夜の顔を見もしない。

彩夜がお涼にして居る様に夕菜の椀に虫を居れた。

夕菜は其の椀を彩夜のと

大人の見ている前で堂々と変えた。

彩夜が大人に媚びる声を出して、

夕菜のした事を報告した。

夕菜の冷たい声が響く。

「自分がした事を同じ様に返されたに過ぎません。

此処にいる人がそれに気が付かない人達だとでも。」

しーんと静まり返った中で

平然と夕菜は取り替えた椀の飯を食べ終えた。

其れに気が付かなければ

忍者としての腕を否定した事にもなる。

夕菜は其れまで彩夜の其の仕打ちに黙って

椀の中の虫を出して食べていたのだ。

大人が誰もが気が付いても、

彩夜に注意もしなかった。

痛烈な夕菜の大人への批判だった。

寛太は夕菜の其の気迫に圧倒された。

解っていて自分は何をお涼にしてやっていたのか。

女の夕菜の半分も行動をしていない。

次の日、彩夜がお涼の椀にまた虫を入れた。

寛太が黙ってお涼と椀を取り替えた。

そして虫を出すと、普通に食いだした。

寛太に変化が現れた。

堂々とお涼をかばい始めたのだった。


数日後、夕食後に寛太が堂々とお涼を誘って外に出た。

そして重たさもちょうど良い木の枝を持って来ると

剣を練習をお涼に一緒にさせた。

其の内、夕菜がそれに加わりたいと寛太に言ってきた。

寛太は自分が次の訓練が始まるので

其れまでの後3日で良いならと

夕菜を見ずに言った。

夕菜は其れを承知した。

お涼には、剣をはねのけて

「ちゃんと持ってないからだ!」と

怒鳴りつけ。

夕菜には丁寧に剣の多少強く打たれても

耐えられる持ち方と足の位置を

手取り足取り教えた。

其れを見てお涼が足の位置を直した。

月明かりで良く見えなかったが、

寛太の顔が赤いのをお涼は不思議に思った。

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2012/06/16 18:07
レイダ 様

苛める子をコンプレックスを持った子と見ました。

苛められる子にも事情があります。

しかし、苛める子も問題を抱えた子です。

大人が介入すべきだと思っています。

どうも夕奈が最初は主人公だった様です。

其れがお涼が苛められた子に生きていて欲しくてお涼編が出来ました。

生きて居れば、与一に会えます。正太も育てらえます。

気の強い佳世もずっこけながら育てられます。

そして大人は見ています。更に寛太は美人でも彩夜を選びません。

更に毅然と動じなければ彩夜は負けます。

彩夜は本当は弱いできない子なのです。

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2012/06/16 17:49
こんばんは^^

彩夜がお涼ちゃんにひどいことをする理由がよくわかりました

それを抑制する目的で夕菜を連れてきて正解ですね

夕菜の性格と振る舞いは好きですね

彩夜もお涼ちゃんを理解するのが難しいだけで・・・それでいじめてるのですよね?

寛太・・教え方をその子その子に合わせてやってるのだと・・・・おもったら?

顔が赤い・・・そゆことでしたかww



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