Nicotto Town



雨のうち晴れ



「最悪・・・」
今、オレの目の前に広がる光景は鬱陶しくなるほどの雨。
傘はある。だが、最悪なのはジャンケンに負けて掃除当番を引き継いだことだ。

「帰らないのか?」
「そう思うのなら手伝え」
「ドンマイ^^」
「・・・」
「怖いな~wwま、俺は用事があるから帰るわ。掃除当番じゃないしwwww
「ぶん殴っていいか?」
「だが、断る☆」
「はっ。とっとと帰りやがれ!!」
「わかった。じゃな~☆」

       ガラっ

「・・・・」
何今の?帰り際のあの笑顔。すっげー爽やかでムカつくわ~。
「はー。やるか・・・」



    ザー  ザー

「・・・・・・」
掃除をしてる時もものすごい勢いで雨が降っている。さらに、さっきより激しい。
「はー。今頃帰ってるのに・・・」

          ガラ

ドアが開いた。そこに立ってたのはクラスメートの山本葵。ひそかに、オレの好きな人。
「あれ?まだいたの?」
「掃除当番」
「大変だね・・・」
「そうゆうお前こそなんでいるんだよ。山崎と帰ったんじゃねーの?」
「その予定だったんだけど・・・。玄関に由利ちゃんの彼氏さんが居て・・・」
「彼氏と帰る~って言ったのか?」
「うん・・・。イチャつくなら、他でやってほしいよね~・・・」
「で、山本はなんで教室に?」
「あのね、由利ちゃんの彼氏さん傘持ってなくて、由利ちゃんも・・・。だから、私の傘貸してって」
「へ~。で?」
「そしたら、私が帰れないって言ったら私の折り畳み傘使ってって・・・教室にあるから・・・」
は?
「折り畳みがあるならそれ使えばいいじゃん!!」
「二人だと狭いって・・・」
なるほど・・・。正論っちゃ正論だ。
「で、取りに来たと」
「うん」
そうゆうと山本は山崎の机をあさり始めた。そして、
「無い・・・」
「は?」
「折り畳み傘・・・無い・・・」
「・・・・・・」



「ご、ごめんね・・・」
「いや、別に・・・」
今オレの目の前にに広がる光景。鬱陶しくなるほどの雨。そして、
「本当にごめん・・・」
「いちいち謝んな・・・」
「う、うん・・・」
隣には、山本がいる。オレの傘に入ってる。俗にゆう相合傘ってヤツだ。
「雨・・・止まないね・・・」
「そうだな・・・(止まないで雨~!!!)」
そうだなっと言っておきながら内心止んでほしくないとゆう気持ちもある。
「・・・。晴れるかな?」
「明日には、晴れるだろ・・・」
そう、雨が降っている。それはもう激しく。でも何でかな?オレの心は快晴だ。


雨のうち晴れ

(絶対に止むなよ!!)




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