✪ たまご (前)
- カテゴリ:30代以上
- 2012/06/11 22:50:11
ある日、カリンは沼のそばで変わった一つの卵を見つけました。
からががさがさしていて、ひどくかたい卵です。
めんどりの花子おばさんのお腹の下に置いて、
あたためてもらうことにしました。
卵から生まれてきたのは、竜のような動物でした。
カリンのお父さんは言いました、
「これは普通の竜ではないな、恐竜のようだ」
「恐竜ってなあに ? 」カリンはたずねました。
「むかし、むかし、ずっとむかし、それはそれはたくさんの恐竜がいたんだょ。
大きなトカゲのような動物で、お家よりも大きいものもいた。
でも、ずっとむかしにみんな死んでしまったんだょ一匹残らずに。
でも、この子だけが生き残ったみたいだな」
それから、お父さんは心配そうに言いました。
「この子が、肉食の大トカゲにならないといいんだが・・・。
羊たちのためにもね」
恐竜は花子おばさんの後をついて行きます、
花子おばさんは恐竜のために虫を取ってあげますが恐竜は草の方が好きでした。
「この子は草食恐竜だな、大人しいタイプだ。
そんなに賢くはないが、優しい子だょ」とカリンにお父さんは言いました。
カリンの恐竜を見るために学者たちがたくさん、
若い人からお年寄りまであちらこちらの国からやってきました。
カリンは恐竜をひもでつないでいましたが、
毎日毎日ひもを長くしなければなりませんでした。
恐竜はぐんぐん育って、ゾウの10倍の大きさになってしまいました。
お母さんの花壇の花をすっかり食べてしまい、お母さんはうんざりです。
「私の大事な花はみんな食べられてしまうし、
学者たちには毎日お茶を出さなければならないなんてもうたくさん ! 。
恐竜なんて、動物園に連れて行ってちょうだい !! 」
「そんなことは出来ないョ、この恐竜はもう家の家族だょ」
とお父さんは言いました。
だから、恐竜は家にいることになりました。
めんどりの花子おばさんは、
毎晩誇らしげに恐竜の上に腰を下ろしています。
こんなに大きな動物の卵をかえすのに、
成功したことなどもちろんありませんでしたから。
ある日、大雨が降りました。
雨はドンドン・ドンドン・ドンドン降って、
川の水が増えていっぱいになりとうとうあふれてしまいました。
「洪水よ・洪水よ・大変、みんな溺れてしまうわ ! 」
お母さんは叫びました。
「落ち着きなさい」お父さんは言いました。
「恐竜の背中の上なら安全だ、カリン、恐竜を呼んでおくれ」
カリンが笛を吹くと恐竜がやってきました、
背中の上にはびしょ濡れの花子おばさんが乗っています。
カリンとお父さんとお母さんは恐竜の背中によじ登りました、
そして恐竜の背中に座って傘をさして周りを見渡しました。
するとその時、カリンの家は洪水に流されてしまいました。
「ほらみなさい、恐竜がいてくれて助かったじゃないか。
この恐竜は最も大きな種類のブロントザウルスだな」
お父さんは言いました。
カリンは自分のペットがそのように長い、
堂々とした名前を持っていることに嬉しくなりました。
春雨じゃ~~~。
でも、ずぶぬれか~。。。
どうわどうわわわわん・・・・。
ラジャ。
絵本気分で。
卵の上にチコット・・・ね。
続きが楽しみっ٩(๑'ᴗ'๑)۶
続きは早めの公開でし。
まー小話ってことで。
ラジャ。
コッケッこー・・・。
ありえないって事が、現実にあるかも・・・。
実在なんですね。
しかも改名してる。
奥が深いドラマですか?
家が流されてしまったのは、可哀想。。。
おやすみん。
お家も流されちゃって
恐竜と どうなるんだろ??