王子様と金の毬 終 腐っ腐っ腐っ
- カテゴリ:自作小説
- 2012/06/07 20:23:30
「それでさ、」
王子様の心を知ってか知らずか、元カエルは続けます。
「お前も一緒に来ないか?」
「・・・え?」
何を言われたか納得しきれてない王子様に、元カエルは繰り返します。
「だからさ、お前も一緒におれの国に来ないか? と言うか、一緒に来てほしい。
ここへ来てから一年、ずっとお前を見てたんだ。お前をひとりでこんな国に残してなんて帰れない」
元カエルの言葉に、堰を切ったように王子様の目から涙があふれます。
そんな王子様を、元カエルは両手を広げ優しく包み込みながら耳元に囁きます。
「愛してるよ。一緒に来てくれるだろ?」
その言葉に、王子様は元カエルにしがみつきこくこくと頷くのが精一杯でした。
翌朝、夜が明けると同時に門番が城内へ飛び込んできました。城門の前に、馬がいないのに走る不思議な馬車が止まったと言うのです。
それを聞いた元カエルとそれに手を引かれたは王子様は、中庭を抜け城門へと続く通路を駈け出しました。
「よお、ハインリヒ。えらく早いじゃないか」
そして城門の前に止まっている馬のいない馬車の中に向かって元カエルが声をかけると、その馬車の扉が開き、中からハインリヒと思しき男が降り立ちました。
「うるせーな。お前の両親が早く迎えに行けってやかましいからしょうがなし来てやったんだよ。さっさと乗れよ」
そしてそれだけ言うと、また馬車の中の戻って行ってしまいました。
それに元カエルが苦笑し、城門に集まってきていた人々を振り返って
「邪魔したな。この礼はいずれしてやるから。んじゃ」
それだけ言うと馬車に乗り込み、手を引かれたままの王子様もそれに続きます。
見知らぬ場所へ向かうのは不安でしたが、それでも元カエルが側にいてくれるのならきっと大丈夫。
馬車の中で隣に座った元カエルに抱き締められながら、そう思う王子様でした。
子供は天使様が運んでくると信じている王子相手に、苦労すればよいのだカエルw
原作あらすじ
毬を拾ってくれたカエルを置き去りにし、一人で帰る王女様。
ようやく城に着いたカエルに約束を守るよう迫られ、
王様にも「約束は守らなくてはいけない」と言われ、いやいや一緒に食事。
部屋に着くと、「あんたなんかこっちの方がお似合いよ」と、壁にカエルを叩きつける王女様。
その衝撃でカエルは元の姿に戻り、王女様にプロポーズ。
ふたりはむすばれ、めでたしめでたし。
どこがめでたいんだか、未だに不明^^;
ひどいわっ、私はそんな非道な人間じゃなくってよww
基本、毎回ハッピーエンドを目指してますので^^
ジュンさん、今晩は。
は、言われてみれば確かに!^^;
他に王位継承者の描写はないですしね。
カエルが死んでしまわないか・・・ヒヤヒヤしましたww
どうなるんでしょうね~^^;
とりあえずの問題は、後継ぎですかね。
両親は…カエルにされた息子が戻っただけでもいんじゃないでしょうかw
原作はまったく謎です。
☪ りょう ☪ さん、今晩は。
そんなお話だったんですよ~。
もしかして王子は真性Mかもしれないとか思ったり^^;
…ですよね。
本人が幸せなら問題ないですよねw
♪~Rin~♪さん、今晩は。
そんなことしたら、じゅんじょーな王子様が目を回してしまいますww
それはひとつで十分なので、お返ししときますね っ*
腐話…そ、それは…いいな~。私身近にできる相手いないですよ。
ゐ故障中さん、今晩は。
毎度腐ネタにもコメントありがとうございます^^ゞ
原作ぶっとんでますよね。おとぎばなしって、常識が通じない気がしますw
私も意味分かりませんw
「おまえそんなダサい服脱いじゃえ!向こうに行ったらかわいいの買ってやる♪」
とかいって、すっ○ん○んにして馬車に乗せて。
道中ハインリヒも一緒に3・・・・ (自粛)
* ← 1つでいいですか?(笑)
今日は午後から例の友人と腐話してきたので、脳が沸騰中でございます。^^;
原作そんなお話だったんですかー。
叩きつけられたカエルが王女に求婚する気持ちが分からないw
安奈さんお約束のオチをありがとうございます。
カエルさん幸せそうだからいいんじゃないかな。
よその国の王子様を連れて帰ってきた息子を
元カエルのご両親はどう迎えるんでしょう~^^
それにしても原作すごいですね。
自分を叩きつけた王女にプロポーズするって・・・。