美しい木と共に。 #14
- カテゴリ:自作小説
- 2012/06/04 17:26:00
✿主な登場人物✿
・麻生 美木・・・美人モデル。20才の大学生。
・小泉 麻里・・・同じモデル。20歳の大学生。美木の幼馴染
・赤塚 真・・・イケメンの大学生。20歳。美木と幼馴染。
・滝川 龍二・・・イケメンで人気もの。20歳。頭がすごくいい。
・新道 真由美・・・モデル。20歳。真に気を持っている
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第十四章「友達?」
PLLL......
美木「あ・・・。ごめん、電話みたい」
と私は棚の上にあるケータイに手を伸ばした。
ケータイを見るとそこには『麻里』という文字・・・・。
なぜか心臓がすごく痛かった・・・・。
龍二「美木?」
龍二は私の顔をのぞきこむように見た。
私は龍二に向かって『静かにして』という合図を出した。
美木「もしもし・・・。」
私は静かに電話に出た。
麻里『美木?起きてたんだ、よかった。』
と心配そうな声をして言った。
美木「何?」
私はそっけない感じで言ったかもしれない・・・。
でも麻里はそんな私に何も言わず一言伝えた。
麻里『そっちに行くね。今から』
するとすぐに電話を切った。
まるで、何もかも見破りに行くというように・・・。
美木「龍二・・・。どうしよう!麻里がすぐに来るって・・・。」
龍二はキョトンとした顔で言った。
龍二「え?麻里?いいジャン別に。なんでダメなわけ?」
そ・・・そんな・・・・。
美木[だって麻里は龍二の事がすきだからぁ~!]
な・・・・なんていえるわけないし・・・・。
龍二「どうしたんだよ・・・。」
美木「いいよ・・・。いても。」
もうなおさらばれたほうがいい。そう思った私はなにも隠さずに
麻里が来るのを待ち続けていた。
そして電話が鳴った。
PLLL.....
美木「麻里っ・・・!もう来るの?」
何秒か麻里はしゃべらなかった。
そして数秒後麻里は口をそっと開いた。
麻里『何してんの?』
その一言だけ言った。
美木「え?何って・・・。」
何って言われても・・・。龍二とお喋りしてたっていうか・・・。
麻里『龍二いるの?そこに』
と怒ったような悲しいような声をしていった。
美木「え・・・?」
すると麻里は電話を切った。
美木「大変・・・!麻里の様子がおかしい・・・!」
私は走って麻里のとこへ行こうとした。でも龍二は手をつかんだ。
龍二「こんな時間にお前を行かせられない。俺が行く」
私はその行動はすごく嫌だった。
美木「離して!!!!!龍二に行かせられない!」
龍二「なんで?」
でた・・・。「なんで?」。本当に鈍感だなぁ・・・・。
美木「だから・・・その・・・麻里は・・・。」
ピーンポーン
美木「え?」
この音。誰か来た・・・。麻里・・・?
美木「麻里っ・・・・!?」
ドアを開けると服装が乱れた麻里の姿。
麻里「これ誰の靴?男物だよね?男いるの?」
と問い詰めるように聞いていた。
美木「麻里っ・・・・!待ってこれはね・・・・!」
麻里「待ってってなに!?なんで待たなきゃいけないの!?男いるんだ!?」
麻里は私のむなぐらをつかんで言った。
美木「ま・・・まり・・・」
麻里「美木・・・。言ったよねぇ?龍二君とは別れろって言ったよねぇ?なんでいんの?」
美木「え・・・・?なんで・・・・?」
麻里は顔をフッと横にむけていった。
麻里「自転車・・・。龍二君のものだった。いるんでしょ?やっぱり」
美木「麻里・・・そ・・・れは・・・。」
すると後ろから聞こえるギシギシという足音・・・。
龍二「別れろって何?」
龍二は怒った顔をしていた。眉間にシワを寄せていた。
美木「りゅう・・・じ・・・。」
麻里「龍二君・・・。なにしてるの!?目覚ましてよ!!!!!なんで気付かないの!?」
と麻里は龍二の服の袖をつかんでいった。
麻里「なんで・・・。美木はあなたを利用してるのよ!?」
美木「え・・・・・?」
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第十五章へ続く・・・。
※実話ではありません。