Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


美しい木と共に。 #12

✿主な登場人物✿
・麻生 美木・・・美人モデル。20才の大学生。
・小泉 麻里・・・同じモデル。20歳の大学生。美木の幼馴染
・赤塚 真・・・イケメンの大学生。20歳。美木と幼馴染。
・滝川 龍二・・・イケメンで人気もの。20歳。頭がすごくいい。
・新道 真由美・・・モデル。20歳。真に気を持っている
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第十二章「麻里の気持ち」

美木「麻里っ・・・。」
麻里は校舎の裏の小さな階段に座っていた。
足をプラプラ揺らしながら。
麻里「あ・・・。美木、来てくれたんだ。座って?」
と自分の横を左手でポンポンと叩いた。
私は麻里の隣に座った。
美木「で・・・・。話って何?」
私は自分の茶色い髪を触って聞いた。
麻里「この前のことごめんなさい。・・・つい」
私は大きく首を横に振った。
美木「私も悪かったし・・・。ごめんねっ・・・。」
そして麻里はフッと笑ってつぶやいた。
麻里「でも・・・。龍二君を利用しないで・・・。」
そっとつぶやいた。
美木「へっ・・・・?」
『利用』・・・この言葉がすごく心に刺さった。
麻里「わからない?美木、龍二君の事本気じゃないよね?」
とすごく優しいような悲しいような顔で問いかけた。
美木「え・・・。そんなことないよ!?龍二は・・・やさしい・・・し・・・」
私が言い訳してるときの麻里の目は冷たくて悲しそうだった・・・。
麻里「その優しさを利用してるんでしょ?美木」
麻里は私を憎むような視線で私を見てきた。
そんな視線がすごく痛くていますぐ逃げたかった。でも・・・。
美木「し・・・してないよ!!!!!!」
そう信じたかった。自分はそんな人間じゃないって思いたかった。
でも麻里の目は何もかも見えているようで怖かった・・・。
麻里「嘘言わないで?美木、真が大好きなんでしょ・・・?」
『真』この名前は一生聞きたくなかったのに・・・・・。
美木「真なんか好きじゃないし!!!!ふざけないで!!!!!!」
私はつい言いすぎてしまった。口に手をそっと当てた。
麻里「ふざけてないけど?私、ずっと龍二君見てきたんだから。」
としたをむいてつぶやいた。
美木「ご・・・ごめん・・・。言い過ぎた」
麻里「美木、私は龍二君に本気なの。だから別れたら仲直りする。」
と怒った顔で私に言った。
麻里「別れて。考えててね。」
と階段を下りて私の前から去っていった・・・・。
これだけはわかった。麻里は本気だ・・・・・。

美木「麻里は本気で私は利用かぁ・・・。」
すごく考えてしまっていた。私はもう・・・・。
龍二といちゃいけないの・・・・・?
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第十三章へ続く・・・。

※実話ではありません。




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