真夜中のブログ(久しぶり)
- カテゴリ:30代以上
- 2012/05/28 02:04:49
何故、真夜中にまたブログを書く気になったかと言うと
大人になってまで『虐め』が在ると思うと嫌な思いをする人が
入ると思ったからである。
だから、字も小さいままにしておく。
実は私にとって2度目の着物填りなのだ。
一度目は例のバブルの時代の終わり頃、
母が結婚する時に用意してくれた定番の訪問着、附下、喪服、留袖、小紋。
其々一着ずつ用意をして持たせてくれた。
が、小学校の入学式は吹雪の中、
訪問着一式を用意はしてみたが、コートが無い。
羽織も無い。冬用草履も無かった。
急きょ、派手目のスーツで行く事になった。
数人のお母さんが頑張って着て来ていたが、
二人ほど紋付の黒羽おりを着て来た。
寒いので母親のを借りて着て来たと言う。
やっぱり羽織を着て無いと寒そうである。
4月の吹雪の日で在った。
娘の結婚式は北海道の憧れの丘の上の教会。
向こうの親とこっちとでホテルを取っての花のじゅうたんの見える
有名な地方へ移動した。
向こうの留袖を大変だからやめようと言うのでこっちも合わせた。
教会で、和服の着付けも指定業者が在ると知ったのは
向こうの教会についてパンフレットを見てからである。
詰り二人で旅行に行って、其の有名な丘の上の教会を見つけて来たのだ。
其れは別にして、バブルの終わる頃に色々な習い物をしていると
大抵ある、先生の個展。その後の先生を囲んでの会食会。
更に其の繋がりのクラシック音楽の先生の発表会。
そして会食会。
ラフな装いでと言うのが在って、たいていはスーツ。小紋の着物が多い。
その時に私は着物の内覧会で、何とこの値段で手に入らないかもと
言う紬を手に入れた。
大概は泥染めとか、何だかとかの反物であるが、
紬のコーナーに数点、目玉として仕立て上がりのが
安いのが入れて在った。
勿論、其処は通り過ぎて、別のを合わせられるのだが、
私はまた其処に戻ってきて、其れを着せて貰った。
本物の紬であるが、何よりも茶系と赤が混じったのが気に入った。
どう見ても秋、冬の季節に良い。
其れは内覧会最後の日まで、客寄せの為に売りたくない品の雰囲気。
最初にそれがあるとい言って呼んで置いて、
別の数倍の高いのを合わせて褒めちぎる。
だが、どうしてもそれが気に入って、買うと言って
買ってしまった。
其れを着てさっそく和食の会食会に出かけた。
人数が多いせいか、ホテルの和室だった為か
ウーロン茶が大きなガラスの入れ物に入っている。
確かに持ち上げると重たかったし、
油断をするとどぼっと跳ねる。
しかし、其の人は其れを私の傍で倒してしまった。
着物を散々褒められて、見に来て触って確かめた人も居る。
値段は、聞くと卒倒するから、聞かない方が良いと言っている。
其れからしばらくしてからの事で在った。
其れだけの量がこぼれたのだから当然、それが伝って
私の座っている所まで流れてきた。
着物の膝にウーロン茶が貯まった。
すぐに幾人もの人が駆けつけて例のビニールに入った手拭きで
拭いてくれた。
他の着物と違ってすぐに八掛まで浸みて来たが、
何と色が同じなのか、上の紬はシミが解らない。
多くの人はすぐに手拭いで拭いたから
後は着物洗いに出せば、元に戻ると言われる。
本当に何人もが確かめたが、大丈夫と言われる。
其の人は誤っていたが、其の人にもシミになって無いからと慰めている。
八掛どころか、長襦袢まで濡れていて冷たかったが
其れを言わないで我慢した。
後日、着物洗いに出して驚いた。
八掛を全部取り替えないと八掛にしっかりとお茶のシミがついていたのだ。
着物は同系の色で目立たなかった。
嫌、ほとんど無いと言って良いほど解らない。
解いて、上は洗い張り、下は新しいのを付け替えて縫い直しで
とんでもない値段を言われた。
其の着物は諦めた。
偶然と其れを聞いた多くの人は言うけど、
実は其の人には注意を擦る様に何気に人伝てに聞いていた。
私で3人目で一人は何回も洋服やコートが被害に在っていた。
陰で病気と言う人も居た。
何回も被害にあっている人は確かに毎回海外のブランドを見に付けて来て
私も含めて見せて貰っていた。
此れが、あのマークかとマジマジと見たりしていた。
次に、ちょっとした人に軽い気持ちで小紋を貸した。
母の昔の小紋で更に母の若い時ので
私には子供ぽく見える品だった。
卒業パーティの役員だけの打ち上げで
喫茶店を借り切って20人位でやると言う。
彼女だけが着物で行って、目立ったらしい。
夕方の2時間で終わると言うので待って居た。
電話が在って、少し酔った声で2次会に行くので遅くなると言う。
夜の9時過ぎにタクシーで来て、ジュースをこぼされたと言う。
当時は母の時代はガード加工も無い時代。
弁償をすると言っても幾らか解らないし
気にしなくて良いと言った。
其れから、着物を着なかった。
やがて其れを知って居る娘は
母の着物のサイズが同じで
自分の以外に母のも着れたが
その頃出回ったポリエステルの着物を
普段着の様に着こなした。
私は娘の着付け専門になった。
周りの人達の方が瞬時に動いて目の前で何かがおきている・・・・と、気を失いそうでした。
でも、周りの人は今時新しく買ってガード加工をしてないとは思わない。
拭いてすぐに無くなった時点ではじいたのをふき取ったと思っている。
所が本物の紬ですから、機械で編んだ正絹より目が粗いので下に落とした。
だから八掛(着物の裏地)まで行って、更に其の下に行って、其の下に行っていた。
あの大きなガラスの器で重いから手が滑っても可笑しくは無いけど。
今もとても素敵な着物がどんどん出ています。
寧ろ古典がらに拘ったり、反対に大胆に成ったりとガード加工の為に
女性達が着物を着る様になった為です。
この頃は男性が秋祭りの時に浴衣で無く着物を着ている人を見かけます。
若い奥さんが大正ロマン風の模様の着物を着て、
其の二人は写真に撮りたいほど素敵なカップルでした。
凄いおばあちゃんが懐かしそうに見ていたのを思い出します。
若い人の方が素敵に着物を着こなしていて素敵です。
今のはその点、汚れに強いでしょうけど・・趣や美しさに欠けるというのはあるのでしょうか?