土曜の夜は薬物治療研究会
- カテゴリ:勉強
- 2012/05/27 07:27:47
・認知症というのは診断名であって病名ではない。
・最初はドネペジルしかなかった治療薬(と言うより「進行抑制薬」と言った方が正しいと思いますが)も、一気に数が増えて合計4種類。
でも、作用機序が違うのはメマンチンだけ。
残り2つもそれぞれに特徴があるので、うまく使い分けると、症状の進行を抑えつつ副作用の軽減も出来る。
・メマンチンと残り3つの併用は有効。
残り3つ同士は、同じ作用なので通常は併用しない。
薬は認知症治療全体の5%程度でしかない。
症状だけではなく、周囲の状況のコーディネートも大事。
・規定どおりに増量する必要はない。
症状の進行を食い止め、規定どおりに増量した時に副作用が強く出るなら、副作用が出なかった量に戻すことも選択肢である。
・認知症介護で困る陽性症状を抑えるためにメジャートランキライザーを使う時は、陽性症状が消えたらすぐに中止する。
だらだら続けていると、予後が悪くなる。
しかし、施設職員や家族は、中止に抵抗する。
今回もあたりの研修会でした。