✿主な登場人物✿
・麻生　美木・・・美人モデル。２０才の大学生。
・小泉　麻里・・・同じモデル。２０歳の大学生。美木の幼馴染
・赤塚　真・・・イケメンの大学生。２０歳。美木と幼馴染。
・滝川　龍二・・・イケメンで人気もの。２０歳。頭がすごくいい。
・新道　真由美・・・モデル。２０歳。真に気を持っている
･･･････････････････・・・・・・・・・・・・・・・・･･････････・・・・・・・・・・・・・・・・････・・・・・・・・・・・・・・・
第六章「気持ちに嘘を。」

美木「寒い・・・冷たい・・・・。」
夏だというのにこの寒さ・・・信じられない。
龍二「君・・・何してるの？」
とゆっくり傘をさしてくれた・・・・・。
美木「あ・・・。傘忘れただけですので大丈夫です・・・。」
龍二「目赤いけど？泣いてたの？」
すぐに気付いてくれた・・・・。
美木「え・・・。いえ・・・泣いてません・・・」
龍二「この傘使いな？君みたいな子が風邪をひいちゃいけないよ」
と優しく傘を差し出してくれた。
美木「あの・・・。でもこれ・・・」
言う暇もなく、その男性は帰ってしまった・・・・。
誰だったの・・・・・？すごく優しい人・・・こんどお礼しなきゃね・・・。
と思って私は家に帰っていった・・・・。

PLLL.....

自宅到着後、電話がかかった。
美木「麻里・・・・？」
すると麻里はすごく多きな声でいった。
麻里「テレビつけて！」
美木「なんで～？」
せかす麻里のいう事を聞いてテレビをつけた。すると・・・。
『真と新人モデルが熱愛発覚！？』
なに・・・・コレ・・・・・・。
アナウンサー「新人モデルとは最近話題の新道さんですよね・・・？」
アナウンサー「見たいですけどねぇ・・・・」
なんなのこの会話・・・なに・・・？なんなの・・・・？
麻里『見た・・・？』
電話ごしに聞こえる麻里の震えた声も私は相手にできなかった・・・。
美木「ごめん・・・切るね・・・」

といって私は電話を切った・・・・・・。
熱愛・・・・？私はその言葉を聞いただけで胸が苦しい・・・・。
私はおお泣きしていた。私は真が好きだとやっとわかった瞬間だった・・・。
美木「うわぁぁぁぁぁ～～～ん！」
真・・・・真・・・・熱愛なんて嘘だよ・・・って言い訳しに来てよ・・・・。
お願いだから・・・俺が好きなのはお前一人だよ？って言いに来て・・・・・。
その言葉だけで私はなんどでも君を信じられるから・・・・。

ピーンポーン♪

美木「真・・・・！？」
急いでドアを開けた。でも・・・・。
真由美「美木さん・・・・見ました？テレビ」
自慢気に笑う真由美ちゃんの姿だった・・・・。
美木「真由美ちゃ・・・ん・・・・」
真由美「真君から好きって言ってきたんです。嬉しくって記者さんに教えちゃった❤」
この子・・・わざとなの・・・・！？
美木「真由美ちゃん・・・なんで・・・・？」
真由美「美木さんに負けたくないからです。もちろん真君も好きですけどね＾＾」
美木「真をバカにしないで！！帰って！！」
私は押して帰した。信じられない・・・真・・・・嘘っていって・・・。
美木「真のバカ・・・・。」
いや・・・私のほうがバカか・・・・・。真に素直な気持ち、伝えられないんだから。
私より、熱愛報道が出てる真由美のほうがいいのかな・・・・？
お似合いなのは・・・・真由美ちゃんだよね・・・・？
私みたいな素直じゃない女より素直は真由美ちゃんのほうが・・・・。
真も一歩進めるんじゃないかな・・・・・。そう考えるとこの気持ちには
嘘をつこう・・・。そう決めたのだった・・・・・・。

でも・・・・今、嘘だよって言ってくれればこの気持ちには正直になれるのに・・・・。
早く来てよ・・・。言いに来てよ・・・・。この気持ちに嘘をつく前に・・・・。
とケータイを握り締めてうずくまりながらおお泣きした。
そしてなぜか・・・・私の目にうつったのは真の写真ではなく、謎の男がくれた
あの綺麗な透明のビニール傘だった・・・・・。

なんでかはわからないけどそのビニール傘に心が揺れた。
･･････････・・・・・・・・・・・・・・・・・････・・・・・・・・・・・・・・・・・･･････････・・・・・・・・・・・・・・・
第七章へ続く・・・・。

※実話ではありません。