新ドラゴン日誌 7
- カテゴリ:日記
- 2012/05/17 13:44:28
はらぺこドラゴンたちは、王女がもらったピンクの花を持ってとぼとぼと歩き出した。
「ねえピーちゃん、これ食べてもいい?」
「キ、だめ!」
「こんな花なんか、みなわいっぱい持ってるんでしょう?」
「いや、こいつはみなわも1本しか持ってなかった。もしかしたら喜ぶかもしれない」
「じゃあ帰ろうよ!もう夕方だし、お腹減ったもん!!」
王子は、赤く染まった空を見上げながら言った。
「キー、でもな、お前たちが持ち出したあの真珠貝の代わりにはならないぞ」
「そうなの~!?」
「お姉さん、ピーちゃん、ここ何処?」
とぼとぼ歩いているうちに、三人はヒツジ学園に来ていた。
学園の庭から、ぎこちない弦楽器の音がする。
学生が何人かで楽器の練習をしていた。
見ていた王女は「貸して」と言ってウッドベースをドラゴンの力でひったくった。
「なにすんだよ~!」という抗議の声など無視して、王女は巧みに弓を走らせ始めた。
「キ~?王女はベースが弾けるのか?」
王子が胸を張って答えた。
「我ら一族は芸術の才に溢れてるんだ」
「キッ!、ゲッ、ドラゴンなのに!?」
「コウモリのくせに人の言葉を話せるピーちゃんに言われたくない」
「キ…」
あまりにきれいな音楽、みんなが聞き惚れていると、こそこそと走り去る影が見えた。
「あっ!真珠貝の人だ!」
と王子が叫んだ。
夕方になって空が飛べるようになったピーちゃんは、男を追って飛び上がった。
引き終わって、拍手喝采に微笑んでいた王女に、王子が訪ねた。
「あれ、お姉さん。さっきのピンクのお花は?」
「えっ!」
慌てて花を探すと、踏まれてくちゃくちゃになった花が、学生の足元に転がっている。
「あ~!どうしよう!!?これじゃあ僕たち帰れないよ!」
「どうかしたんですか?」と、学生の一人が訊いてきた。
「私たちわらしべをしてたんだけど、お花がこんなになっちゃったの」
泣きそうな声で王女は言った。
「うわっ、やべぇ!レアマンドラハッピーピンクじゃん」
「エエー!」学生たちが口々に叫び、顔を見合わせて何か相談を始めた。
しょんぼりと立っている王女のところへやってきた学生は、
「あのこれ、今日僕が行くはずだったお宝洞窟行のチケットです。もしよかったら使ってください。何かお宝をゲットできるかもしれないから」
「ありがとう」
と言いつつ、王女ははたと困り果てた。
チケットって…何!?
困っている王女を見て、学生が手を引いてバス停まで連れて行ってくれた。
「次に来たバスに乗ればいいんです」
さすがにバスってなあにとは聞けなかった。
「…ありがとう」
「あっ来た!さあ乗って」
バスに押し込まれた王女の目の前で扉がプシュ~と閉まった。
「お姉さん、ピーちゃんは?」
「知らない…どうしよう!?」
暗くなってゆく空を眺めながら、二人は泣きたくなった…。
全部読んでいただいてありがとうございます^^
さて、お話ももうすぐ大団円に近づきました。
最後を乞うご期待!^^v
値打ちを知らないドラゴンたちは、本当のお宝をゲットできるのかしら(笑)
ドラゴンたちがピーちゃんを探すのは絶対に無理!
ピーちゃんガンバレです^^v
ああ見えて、とても芸術の才に抜きんでてるんです。
何もわらしべしなくったって、そっちの才能でお願いすればよかったのに(笑)
さて、ピーちゃんはドラゴンたちを探せるのでしょうか?
ちょっとは世間の大変さを知る、いい機会だったりしますね(笑)
大号泣されたら大変…^^;
ドラゴンたちの実力?を知るいいチャンスです(笑)
実は、人に化けられない王子は歌がうまいんです…^^v
ベースを弾きこなしちゃうなんて…すごい!
ピンクのお花は…レアハッピーマンドラだったんだね。
でも…お宝洞窟行きのチケットが手に入ったんだね。
どうなるんだろう!?
お宝洞窟行きチケットを譲った学生くん、優しいよね。
しかし、ピーちゃんいなかったら王女たちどうなるのだ。あわわ。
ざるなら 確かに辛いね 私は飲んだら寝る習慣出来てるから 楽だな
それは大変だ~~ ∑(°Д° )‼
でもちょっと「真珠貝」に近づいた??
特技を活かしてまた何かできそうですね。
ピーちゃんとはぐれちゃったけど
大丈夫、泣かないで~
ピーちゃんがきっと戻ってくるからね^^
頑張れ
ああ、大変。
ピーちゃんと離れ離れですね^^;
世間知らずの王子と王女は、無事にお宝をゲットできるのでしょうか~?
わくわく♪
それにしても、ドラゴンに芸術の才能があろうとは(笑)