第14話~リーフの思い~
- カテゴリ:自作小説
- 2012/05/12 18:06:42
~これまでのあらすじ~
http://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=346994&aid=40213698
第14話
リーフを飲み込んだ龍は大きな球体となってリーフを包み込んでいた
二人は助けようとしていたが、水が攻撃してくるので使えなかった
リーフは緑色の光に包まれていてシールド代わりになっていて平気だったが
水が緑の光を消そうとしている、アクアが水の攻撃をドンドン仕掛ける
さくらとシルフは思わず叫んだ
シルフ:やめろ!
リーフはお前の帰りをずっと待っていたんだぞ!
その弟にお前はそんなことをするのか!
さくら:アクア!今すぐ辞めなさい!
選ばれし者がそんなことをしてもいいと思っているの?
あなたのしようとしていることは間違っている!
その声を聞いて、アクアがこちらを向いた、
そして、言い放った
アクア:私はあの方の忠実なしもべなのだ、
あの方の願いをかなえるためなら俺はなんだってする
二人は顔を見合わせて
彼は誰かのために自分の家族を消そうとしていると理解した
その時、リーフの声がした
リーフ:兄さんは間違ってる!
僕は消してもかまわない・・・・でも!
村の人たちは僕たちをいろいろ助けてくれた!なのに・・・
兄さんはその人たちを消そうとするの?
アクア:そうだ、私はあの方の願いを聞き届ける
邪魔をするなら弟でも容赦はしない!
そして、最期の手段に入った
リーフ:僕は必ず兄さんを止める!
「我に集いし大地の力よ、我に力を与え、我の姿を変えよ!」
リーフの体がどんどん変わっていく
そして、現われたのは、森のような緑の体と黄緑色の瞳を持つ龍
リーフ:兄さん、貴方が村を消そうとするのなら
僕は村を命に代えても守って見せる!
アクアは無言で聞いていたが、突然動きだした、
氷の矢をリーフめがけて大量にはなった
リーフはかわしたが、数本当たったしまった
シルフ:俺たちも行くぞ!(思いっきりジャンプする)
さくらは何かをためらって動かなかった
その時、アクアがシルフめがけて氷の刃を放った
シルフはバランスを崩して下に落ちていく
そこに、氷の刃を放つ、シルフに当たる!そう思ったその時!
リーフ:シルフ!
龍になったリーフがシルフをかばって攻撃を受けた
リーフとシルフは二人して地面に落ちてきた
さくらは駆けだした
さくら:シルフ!リーフ!
さくらは二人の元に行くと二人の脈を取った
大丈夫だ、安心したのもつかの間
アクアが地面に降り立った
さくらが身構え、呪文を唱える
さくら:「優しき光の力よ、邪悪なものを包み、癒したまえ」
さくらが唱えたのは心を癒す呪文だった
アクアは安らかな表情で桜色の光に包まれた
さくらはリーフに言った
さくら:リーフ、今なら貴方のお兄さんの心に声を届けられるわ、
術が解けないうちに、急いで!
リーフは傷だらけの体で立ち上がり、兄の元へ行った
リーフ:兄さん、お願いだから帰ってきて・・・・
僕は兄さんをずっと探していたんだ
毎日毎日いろんなところを・・・・
お願いだ、もうどこにも行かないで!(アクアに抱きつく)
アクアは一瞬だけためらったが弟の頭に手をのせて
弟に話しかけた
アクア:リーフ、すまなかった、俺は間違っていたよ
頼む、俺を正常に戻してくれ、君たち3人の力で。
シルフも何とか体を起して、3人で呪文を唱える
さくら・シルフ・リーフ:「今、邪悪な鎖を断ち切り、あるべき心に!」
3人の杖が光を放ってアクアを包み込んだ
そして、光が収まった時、そこには優しそうなアクアが立っていた
リーフはアクアに泣きながら抱きついた
リーフ:兄さん・・・・よかった!
アクアは無言でうなづいた
そしてさっきとは違う優しい声で言った
アクア:リーフ、迷惑をかけてしまったね
二人もありがとう、君たちのおかげで目が覚めたよ
さくらはシルフの方をみてニッコリと可愛い笑顔で笑った
そして、その笑顔にシルフは胸がドキッとしてしまった
その時のシルフの顔は今出ている夕陽のような真っ赤なのでした
~続く~
リーフはお兄さんと再会できてよかったですね^^
さてと、シルフはさくらのことをどう思っているのでしょうかw
今後もお見逃しなく!
心を癒す呪文ですぐ正常に戻るのは折角の設定が少し勿体無い気がするかな?