✿主な登場人物✿
・水本　絢音（みずもとあやね）・・・美人で心優しい子。アメリカに住んでいた。
・野沢　奈央（のざわなお）・・・絢音の幼馴染で友達思いの強い子。
・高木　亮（たかぎりょう）・・・イケメンでクラスの人気もの。絢音の幼馴染。
・皆元　亮太（みなもとりょうた）・・・イケメン。意地悪。絢音の幼馴染。
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第九章「優しい心」

絢音「話って・・・・何？」
私は奈央を家に入れた。
奈央「亮を譲ってくれない？」
本気の顔をしていった。
絢音「えーと・・・。私の気持ちじゃないし・・・。」
奈央「絢音の問題だから」
え・・・？なんでそんな強気な顔して・・・・。
絢音「どういう事？だって亮の気持ちは私の物じゃないし・・・」
動かせるわけでもないし・・・。
奈央「この前２人話したの。絢音が好き？って聞いたら「うん」って言ってた」
え・・・・・・・・・・？
奈央「でも・・・。どーしてもダメなら諦めるって」
は・・・・・・・・・・・？諦めないって言ってたジャン・・・・・・。
絢音「嘘言わないで。諦めないっていってたもん！出て行ってよ！」
私はすぐ家から追い出した。
奈央「嘘と思うなら聞けば！？私だってあきらめないもん！！」
そういってそのまま帰っていった。
絢音「なんなのよ・・・。もう・・・。」
そんなこといってもやっぱり不安になるし、奈央の事も思ってしまう・・・・。
ちょっと亮に電話してみようかな・・・・・。

PLLL.....

亮『もしもし？なんかあったー？』
絢音「あ・・・。いや・・・なんでもない！また明日ね！！」
プッ・・・ツー･･･ツー・・・・。

とっさにきってしまった。なんで電話したのかわからない・・・・・。
きった理由もわからない・・・・。奈央に譲らなきゃいけないって思ってきた・・・・。

翌日
絢音「あれ？あの２人何してるのかな・・・？」
私は今日日直だから早く行くことにしていた。
でも・・・。なんでこんな時間に奈央と亮がいるの・・・？
しかも言い合ってるっぽい・・・ㆀ盗み聞きは良くないけど・・・。
ちょっとだけ聞かせて・・・！！

奈央「なんで私じゃダメなの！？意味わかんない！！」
そういって亮の服のそでをつかんだ。
亮「だから！俺には絢音だけなんだって！誰が何言おうと絢音なんだって！」
亮・・・・・。そこまで思ってくれてたなんて・・・・・。
奈央「私だってそこまで好きだもん！あきらめられないって言ってるじゃん！」
奈央はボロボロに泣き崩れた。
亮「奈央は絶対見れない。友達としてしか付き合えない」
はっきり、泣き崩れる奈央を支えていった。
奈央「もう嫌だ・・・。諦めたいけど無理なんだってば！！！」
そういって、走っていってしまった。
絢音「奈央・・・。」
そう考えると・・・。譲らなきゃいけないのかなって・・・。思った。
亮「誰かいるのか？」
ヤバっ！気付かれる！！！
走って逃げなきゃ・・・・・・。
亮「待てよ・・・！・・・・絢音・・・？」
気付かれた・・・・。ヤバイ・・・・。
絢音「えーとっ・・・。これには深いワケがありましてですね・・・」
わーーーーーーー！どうやって言い訳すれば・・・ㆀ
亮「聞いてたのか・・・。気にすんなって」
そういって、頭をポンポンなでて教室へ向かった。
絢音「怒らないの・・・・？なんで・・・・？」
そんな優しい心にまた心を揺らされると同時に、奈央への罪悪感が溢れた。
亮太「・・・・・・・・・・。」

先生「日直さん！今日カギ開いてなかったわよ？しっかりしたら？」
あげくのはてには先生に怒られた。
絢音「すみませんㆀ」
心が落ち込むな・・・・・。ため息でそう・・・・。
絢音「ハァ～・・・・。」
ダメだ！幸せ逃げちゃう・・・・。
奈央「そのため息・・・私のせいだよね？」
なっ・・・・奈央・・・・！！
絢音「えー・・・。違うよ！先生に怒られちゃって・・・」
奈央「そーなんだぁ・・・。じゃあいいけど」
といって帰っていった。
絢音「あーあぁ・・・。」
しんどいなぁ・・・・・・。バカみたいに・・・・。
先生「あ！水本さん！コレ忘れてるわよ？やっぱしっかりしなさい」
ん・・・？これ・・・手帳・・・？
絢音「はい・・・・。すみません・・・・」
私・・・・けっこう重症だなぁ・・・・・・・。

亮「手帳忘れたのか？」
うわー・・・。今ちょっと誰にも会いたくないのにー・・・。
絢音「ちょっと一人にして・・・・」
しんどい・・・・・。大好きな亮なのに・・・・・。
別れたほうがやっぱいいのかな・・・・・？
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第十章へ続く・・・・。

※実話ではありません。