腐った桃・・・太郎
- カテゴリ:自作小説
- 2012/05/08 19:51:17
う~ん、う~ん、う~ん…ギャグ?^^;
ツッコミどころ満載だと思いますが、見なかった事にしてやって下さいm(__)m
おじいさんとおばあさんに拾われた桃太郎は、恩返しの為に鬼に奪われた村の宝を取り戻しに行く事にしました。
「よぉ、待ってたよ。桃太郎…って、家来の犬と猿と雉は?」
両手を広げて歓迎する鬼が、桃太郎と共にあるはずの姿が見えないのを不思議に思って聞きました。
「おばあさんにきびだんごを作る財政的余裕がないからって、リストラされてしまいました」
「へー、世知辛い世の中だな。まあ、入れよ」
鬼の勧めに従ってうっかり城の中へ入りかけた桃太郎ですが、寸前で自分の使命を思い出しました。
「だめですよ。俺は歓待を受けにきたんじゃないんですから」
「じゃ、何しに来たんだよ」
「鬼さんを退治して、宝を取り返すためです。さあ、覚悟して下さい」
桃太郎が刀を構えてそう言うと、鬼はふふんと笑い、
「お前におれが倒せるのか?」と言いました。
それに桃太郎は、こくんと力強く頷きます。
「犬と猿と雉の手助けもなしで?」こくん。
「そんな細い刀一本で?」こくん。
「本気でおれを倒せるつもり?」こくん。
「キスしてもいい?」こく…
「って、なんですか、それ」
頷き掛けて、あわてて反論する桃太郎。
「と、とにかく退治します。覚悟して下さい」
そう言って桃太郎が刀を構えなおすと、鬼は「へえ~」と言って、ずいっと足を進めました。
それに合わせて、思わずざざっと後ずさる桃太郎。
ずいっ、さざっ、ずいっ、さざっ…何度か繰り返した時、桃太郎の背中に固いものが当たり、
振り返ると、そこには高くそびえる城の壁がありました。
「行き止まりだな。どうする?」
目の前に迫った鬼の言葉に、桃太郎は右側へ逃げようとしました。
しかし、一瞬早く鬼の手が伸びてきて、その行く手をふさいでしまいました。
あわてて反転するも、そちら側にも鬼の手が伸びてきて、桃太郎は逃げ場がなくなってしまいました。
そのまま鬼の顔が近付いてきて…
鬼の柔らかい唇が自分の唇にふれた時、桃太郎は頭の中が真っ白になりました。
その鬼の唇が離れて行った時、桃太郎は衝撃のあまりぽろりと大きな涙を一粒こぼしました。
すると・・・
「参りました!」
その言葉にびっくりして足元を見下ろすと、なんと鬼が土下座しているではありませんか。
「え、あの…」
「わるい、泣かせるつもりはなかったんだ」
座り込んだまま詫びる鬼に、桃太郎はどうしたらいいかわからず、とりあえず鬼と視線を合わせようと座り込むと、
「あの…」
声を掛けてみましたが、何と言っていいか思い浮かびませんでした。
「とにかく参った、おれの負けだ。宝は渡すよ」
鬼の言葉に、戸惑ったままの桃太郎。
その桃太郎に手を貸して立たせると、鬼は宝部屋へと連れて行きました。
「ここにある宝は今からお前のものだ。全部持って行ってくれ」
「いいんですか?」
目の前に積み上がった金銀珊瑚の山に、桃太郎は唖然とするばかり。
とりあえず桃太郎一人では持ち帰れないため、鬼が手伝って運ぶ事になりました。
財宝ばかりでなく鬼まで連れて帰った桃太郎に、おじいさんとおばあさんは腰を抜かさんばかりに驚きました。
しかしその後、人の何倍も働く鬼のお陰で村は豊かになり、桃太郎と鬼は末永く幸せに暮らしたそーな。
女だった!? ではないですw
腐っているので^^;
ありがとうございます^^ゞ
鬼さんは「かわいい」なんて言われると、腰に手を当て
「とーぜんだ」とふんぞり返るので、内緒にしとくのがいいかもしれませんw
まりあさん、今晩は。
そう言えば、キスではなしが動く事が多いですね。
言われて気付きました^^;
シフォンさん、今晩は。
そう、鬼さんは手入れを欠かさないので、やわらかいんですよw
逆に桃太郎はカサカサかも^^;
私も腰を抜かさんばかりです。
それにしても鬼さんの唇が柔らかいだなんて・・・。
思わず真剣に想像してしまいましたよ^^
あなたのストーリーにKISSはキーワードですね
あら、素敵な昔話になりましたね♪
桃太郎を誘惑する鬼さんがかわいくて良いですw
ラストはオリジナルよりも平和的で、幸せそうですよ~。