第9話~希望の心~
- カテゴリ:自作小説
- 2012/05/04 22:04:08
~これまでのあらすじ~
http://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=346994&aid=39978046
第9話
私たちが女王様と話している時に現われた怪物・・・・
それは、ゾンビだったの・・・・・
その邪悪な目はまるで何かを殺そうとするかのように光っていた
女王様:お二人とも逃げて下さい!
ゾンビは不死なのです。どんな攻撃をしても効きません!
さくらとシルフは顔を合わせた。
そして、懐中時計と腕輪を掲げて
さくら・シルフ:「フェアリーパワーメタモルフォーゼ!」
今回のシルフは少しだけ、白いオ―ラを体から放っていた。
さくらは前とは色の違う金色のオ―ラを放っていた
女王様:二人とも、おやめなさい!
戦うだけ無駄です!相手はすぐに回復するのですよ?
二人は女王様に向かって言いました。
シルフ:いいえ、可能性はあるはずです。
勇気を持って戦うのが僕たちです!
さくら:どんな時も希望を失わなければ絶対に大丈夫!
言い終わった途端、二人は猛攻撃を始めていた。
ゾンビ:(声にはならない叫び声をあげた)
この虫けらども目が・・・・・消えろ!
ゾンビが口から赤いレーザーを放った。
二人はとっさによけた、そしてシルフは剣を腰から抜くと技を放った
シルフ:「聖なる風よ、悪しき物を斬り裂き、地へ返せ!」
ゾンビは風に切りつけられた。封印されかけたが・・・・・
ゾンビ:私にはこんなものは通用せぬわ!
封印をはじき飛ばしてしまったのだ・・・・・
今まで破られなかった力が・・・・
女王とシルフに絶望の心ができた・・・・だが、
さくら:ずいぶんとタフだね、通用しない?そんなことあるはずないわ
あなた、疲れてるんでしょ?見ればすぐに分かるわよ。
二人はゾンビを見た、確かに少しだけ汗が出ている
ゾンビ:疲れてなんぞいない!
私に疲れというものも、心、感情もないのだからな!
さくらは一瞬だけ悲しい顔をしたのを、女王は見た。
さくらは無言でゾンビを見つめた。そして、驚く言葉を言った
さくら:あなたは悲しい人なのね。
感情もなにもない、それじゃあただの人形と同じよ・・・・・
ゾンビ:お前の同情なんか必要ない!
私は心なんていらない!心なんていらない!
その時、女王様が声をあげた
女王様:いいえ!違います!
心はどんなに大切なものかを、貴方は分かっていないだけです!
ゾンビ:なんだと・・・・女王!お前から先にやってくれるわ!
ゾンビは呪いの力を口から女王に向けてはなった
すごい速さで女王に迫っていく、
だが、先にさくらが女王の前に立っていた
さくら:「聖なる光よ!光の壁を作り、悪の力から守れ!」
さくらの作った光の壁が攻撃を防ぐ、だが
長くは持たないだろう。
さくら:シルフ!女王様を安全な場所へ!
シルフ:分かった!(女王様を持ち上げて、安全な場所へ移動する)
その時、ついに壁が砕けた、
さくらは呪いの力を大量に受けて壁に叩きつけられてしまった
シルフ:さくら!
シルフはさくらの元へ行きたかった。
でも、女王様を置いて行けない・・・・どうすればいいのか・・・・
ゾンビ:希望の姫君は倒した・・・・
残すは女王と未来をつかさどる風の勇者だけだ・・・・・(二人の方へ向く)
その時。さくらは、もうだめかと思った
体は傷つき、体力も限界だった、絶望が彼女を覆いかけた
けれど、シルフの声を聞いた途端、希望の心が輝きだした
さくらは力を振り絞り、叫んだ、
さくら:二人を傷つけるのはやめなさい!
ゾンビは振り返った、さくらは静かに歩き始めた、
ゾンビの攻撃が当たってもさくらは止まらなかった
そして、ゾンビの前に立ってこういった。
さくら:人を傷つけて、感情を持たない魔物よ。
あなたを本当の姿に戻したいの、
お願い、今やっとわかったの
あなた、家に帰りたいんでしょ?
ゾンビの声がなぜか急に子供の声になった
きっと正体を言い当てたからだろう
ゾンビ:僕帰りたい、パパとママの所に帰りたい!
でも帰れないの
僕はどうすればいいの?
さくらは優しいまなざしでゾンビを見た
さくら:こうすればいいの目を閉じてもらえる?
ゾンビは静かに目を閉じた
さくらはこう言った
さくら:「聖なる力よ、我に浄化の力をお与えくださいませ
哀れなものを浄化する真の力をお与えください」
さくらの周りに光が現われ、やがて何かを形造った
それは杖だった、さくらと同じ金色の光をはなっている
先端には桜色の石がはめ込まれ、杖の本体は金色だった
さくらはそれを持った、そうしたら光は杖から離れ
その光がシルフの剣へと飛んで行った
シルフの剣は杖へと変わり先端には白い石がはめ込まれ杖の本体は金色だ
さくらとシルフの真の力が現れる
~続く~
それに、ゾンビは話せないし......w
でも、さくらは、だ・・・・大丈夫なんですか!?