お涼の活躍11(忍者物語)31
- カテゴリ:30代以上
- 2012/04/30 13:08:08
次の朝、段取り通りに班に分かれて、
街道から左側の男山の方から、
一軒ずつ誰も居ないかを
数人の男は班の最後の家まで見守ってから家に帰る。
お涼の班は男山から近いので割と早くに帰れた。
正太はその班の最後まで見届ける役になって、
佳代と赤ん坊と与一とお涼は家でほっとした。
すると戸を叩く音がする。
警戒しながら戸を開けると、
あの一人だけ違ったきれいな着物を着た女と
女中の様な女が立っていた。
事情を聞くと自分の世話になっていた家が
燃えてなくなっていた。
途方に暮れていると長の人がお涼さんの裏隣の家が
前の闘いで全員が殺されて空き家だという。
其処に当面すめばよいと
お涼に案内して貰えと言われたと言う。
お涼の家から少し離れた、周りも焼け落ち
て草ぼうぼうの其の家に案内した。
古い畳の6畳の部屋が一つ。
囲炉裏がある板間、其れをくの字に囲む土間。
便所は外にあって数件で共同便所だったが、
一緒に使っていた家が燃えたので一軒で使ってよいと説明をした。
手伝うつもりで掃除道具を持って行ったが、
掃除道具さえ借りれれば女中の方が
手伝わなくて良いと言うので帰って来た。
正太が帰ってきて、
赤鳥寺でお慈悲米が配られるという。
一緒に闘った若い元足軽で健三郎と
言う名の男と取りに行くと言うので
二つ袋を貸してやった。
正太の話だと女山に近づくにつれて
立原兵が立てこもっている確率が高く
危険だと言うので字源兵が
10人程度ついて来てくれる事になったそうだ。
人々は歓声を上げて喜んだそうだ。
暫くすると赤鶏寺の和尚の使いが来て寺に呼ばれた。
案内された部屋に入るとすでに顔見知りの忍者達が来て座っている。
一人ずつ自称の名前を呼ばれると
紙に包んだ金子を貰っていた。
お涼も呼ばれて前に行くと和尚はお涼の白くなった髪の毛を見ると
目頭を押さえていたが、
黙って金子の入った紙包を渡した。
中を開けると今までに見た事も無い金額が入っている。
とてもこんなに貰えないと思ったお涼は其の半分を貰い
残りを和尚にこれでみんなに渡す
お恵み米の列を増やして欲しいとお願いした。
お涼がお寺に入る時に2列に並んだ人々が
お寺から街道近くまで人が並んでいた。
此れでは昼から並んだ人が夕刻になっても
貰えるかどうかと思って通り過ぎたからだ。
家に帰って其の話をすると佳世と正太に酷く怒られた。
此れから大工の仕事を引き受けるにも
一つ残った木材問屋からの木材は高くて
今の我が家では手が出ないと言って居る時にと
「母さんはいつも勝手にきめて、
私達に苦労を押し付ける」と
佳世は子供を抱いて泣き伏した。
与一が窘めて、字源領との間の関所が通りやすくなったので
正太と字源領の木材問屋まで
木材を買い出しに行くと言う。
今から行けば夕刻過ぎには帰れるだろうと
二人で荷車を押して
出て行った。
佳世は隣の末婆さんに此のお人よしの母親の話を
散々こぼしに行った。
暫くするとあの女中が鍋を貸してほしいと言ってきた。
とりあえず持てる分だけにしたので
貸せる物は無かった。
隣の末婆さんの家に借りに行ってやると
末婆さんが其の炊き方も教えに女中と其の家に行った。
末婆さんがしばらくして、酷い話だと言う。
何と女の人は6畳間で、
女中さんは板の間で、
健三郎は土間に蓆を引いて
その上に茣蓙を引いて寝るという。
布団も無いと言うので、
お涼も棟梁が使っていた布団とか、
女中が使っていた布団など、
余っているのを持って行った。
末婆さんが、炊き方を教えた時に
女二人が6畳間に寝て、男は板の間だろ」って、
言って帰ってきたと話した。
次の日に女中さんがきれいな着物を持ってきて、
家の修理を頼みに来た。
もう一つ土間を少なくして部屋を作って欲しいそうだ。
さっそく仕入れた材木を使って、
和室の隣に土間の上に板を張って
二畳半位になる、古畳と板で
部屋を作ってあげた。
土間側に上半分は障子にして明かりとりにして、
出入りは和室からする様に襖を作った。
此れで健三郎は板の間で寝る事になった。
更に6畳の和室の窓が、
突き上げ窓だけだったので
障子の窓もその中につけてあげた。
佳代は其の着物をあまりにきれいなので
子供の宮参りの晴れ着を2つ作る事にした。
洗い張りをするほど、汚れも無いので
夕食の粥が煮え終わる頃には
一枚縫い終わっていた。
其処へ、顔見知りの忍者が親方からの差し入れだと言って、
背負っていた雑穀米の袋を置いた。
佳世は何かお礼にと、とっさに
其の子供用の出来上がったばかりの
着物を渡した。
美しい模様に女の子の名前を出して、
その子のお宮参りに着せると喜んだ。
大切に風呂敷に包むと
胸に入れて帰っ
ていった。
そうなんです。
八郎と言うお涼より4つ下の忍者です。
お涼達を忍者に育てた今は農家をしている
農家の一つに嫁と言うか、
手を付けたくノ一がはらんだので其の村に其の女房と子供を残して
出稼ぎ忍者をやってます。
お涼達の村が解散したので、
別の忍者たちと一緒に行動してます。
時々、其処へ金を届けています。
彼ももう叔父さん忍者で精鋭ではありません。
あの男山での戦いには加わってません。
全線で闘うより、連絡係の様な仕事を受け持ってます。
ただし、指示や指導や全体を見たり、見張りをしたりと
会社の中間管理職の様な立場か2回目の就職の様な
感じと言うか、そんなイメージです。
お宮参りを楽しみにするのですから。
すでに最初に書いた文章を半分くらい削りながら、
何とか文字数を2000文字以内にしてます。
だからお涼が自分がミスをした事をとがめられる覚悟で行きました。
街道を間違えたのです。
立原軍側の人々を男山に行かせました。
近いのでそう思ったのでしょう。
でも本当は字源軍がすぐに城へ行く為に字源領から城への街道に人が居なくする為に
其の辺りの人を事前に男山に誘導だったのです。
更に城の周りから人を遠ざける為に米問屋に人々の気を引かせて、
そして、その暴動は中止になったと今度は触れ回るのが
字源領からの街道がパニックで、
米問屋への一揆が中止になったと知らせるのが遅れるのです。
此れも削ったので話が其の辺りが支離滅裂になってます。
其の為にお涼が頭の中が追い詰められて真っ白になって行きます。
米問屋に行った時には人々は中止になったと聞かされているのに
其れを出来なかったために大変な状態になってます。
其処へ行く道すがらもお涼はどうしようどうしようと間に合わなかった。
中止になったと知らせて無いと思い詰めて走ります。
だから、割って入った時は白髪のババァが突然肩をいからせて入って来たので
人々は驚いて此の白髪の婆さんの言う事を聞く事にしたのです。
此れを省きましたけど、お寺に付いた時は隅の方に
小さい体をますます小さくしていました。
お金を貰うなんてとんでもないと言う心境だったのです。
お涼は此の仕事でミスは万死に値すると忍者ではなる事を知って居たのです。
其れがお金が貰えたのです。
でもこれも削ったのですが、
与一と正太がさっそく仕事を始めようと木材問屋に行って
木材が高騰して買えないで帰って来てます。
それで半分だけ貰いました。
削らないと凄い長い話になってしまっているので
何時までも終わらないのだもの。
で、削ると、あらすじだけの文章になって居ます。
プロは拘って削らないのでしょうけど、
其処は度素人、全然平気で削れます。文章にプライドありません。(^^)V
ほっとして読めます^^あの緊迫感も好きなんですけど
お金を返却するところがお涼ちゃんらしいです