エンデ『はてしない物語』、現実と想像と名前
- カテゴリ:小説/詩
- 2012/04/20 01:31:29
エンデ『はてしない物語』の再読。
正しい名前を付けることで想像世界と現実世界は正しく繋がる。
言葉を間違えないように。
(ポエジーと幼年は同族である、と他の本でエンデは言っているから、
想像世界を統べる女王が幼な心の君というのは意味深である。)
そして、想像世界(ファンタジーエン)は
現実からの逃げ場では決してないということ。
つまり均衡。現実を生きるものが想像を生きるのだ。
その狭間で物語をつづること。
エンデのツィッターでのつぶやきから。
「ポエジーとつきあうことは、良家の子女が日曜の昼下がりにするお遊びではありません。なぐさめや楽しみの源泉ではなく、生死を賭けた冒険なのです。『だれでもない庭』」
(と書くと、うれしいことに、まるでエンデが生きているようではないか! こういう錯覚はうれしいものだ)