「くノ一」シリーズ、お涼(忍者物語)其の14
- カテゴリ:30代以上
- 2012/04/12 16:08:47
お涼は此の小さな忍者村で唯一「堅気」と言うか、今風に言うと「一般人」と
言うか、「侍」でない、職人と所帯を持った「くノ一」です。
忍者と言っても、甲賀、伊賀と言った大きな組織で無く、
小さな村でした。
神社と繋がりが在りましたから、室町時代は京関係だった侍が
多かったのかは解りません。
何処かの荘園に雇われた刀を使える人間だったのかも知れないし、
当時は寺も神社も一緒の場所に在った所が多いので
寺に寝泊まりしながら、近隣の荘園関係の領主に使えていたのかも
知れないし、其の辺りはその昔をたどれば母が白拍子でと言う家も
在ったのかも知れません。
お涼はどちらかと言うと運動神経は其の中では鈍い方ですが、
神社の修験者が山の中で一人で飢えて死にかけて居たのを
拾って村に預けたと言う事です。
その時来ていた着物に金糸銀糸の刺繍が施されていたと言うので
其れなりの家の子供が戦いの混乱の中で両親が逃げる途中で
殺されたのか、使用人にお金を渡して連れて逃がした途中で
使用人はお金だけ取ってお涼を山に捨てたのかも知れません。
自分のお涼と言う名前も夏の山で涼しい所に修験者が行こうとすると
木の陰の草の中にいたのでつけたのです。
どちらかと言うと無口で無表情。
唯、雇った領主の姫や使用人達は何かと声をかけて居ました。
夜になって、しーんと静まり返った時に小さなストッと音がかすかに
聞こえた時はお涼が夜のお庭番の当番の日と解ったからです。
他の人の時は全く音がしませんでしたから、
今夜はお庭番が来ていてくれると言う安心感でぐっすり眠れました。
お涼は気づかれて無いと思っても、姫や使用人はお涼とその音で
繋がっていましたので、お涼にだけは何かと親しみを覚えたのでしょう。
勿論、忍者としては失格です。
京の近くの領主に雇われて行った時も、
道に詳しいと言うだけで、本来なら手練れた者達だけでの
仕事でした。
お涼が足手まといになるのは目に見えてましたから。
本来なら、お涼はそこで死んでいました。
お涼が女で乱暴さえされて無ければ、とっくに死体でした。
更に村に逃げ帰る途中も、其の棟梁の判断はお涼を見捨てる事でした。
運が良ければ生きて帰れるかも程度でした。
お涼もそれが当然と思って、受けました。
足手まといになるなら、邪魔にならない所まで身を引く。
其の間に見つかって殺されても当然が宿命でした。
此の忍者シリーズはレイダ様に忍者コーデの説明からできた話です。
其の為に時代考証も衣装も違って居る事でしょう。
唯、全くの素人で、ネットで小説を乗せている様な方とは違います。
更に文学クラブの様な所へも入った事はあります。
そして推測できる様に国語の成績は2でございました。
就職試験は常識問題の四文字熟語で落ちております。
文章力が全くありませんので、
多く方はたぶんこう書きたかったのだろうと言う予測で読んで頂いております。
読む方の国語と洞察力と推理力で読みこなす難解な文章でございますが、
慌てて、探してこの辺りが最初かな?と思う所から番号を振りましたので
よろしかったら、長いので飽きましたら、
(*´ェ`*)っ旦~粗茶でございますが、
お茶でも飲んで休み休み数日かけてお読みくださいませ。
五時脱痔 ご容赦下さいませ。
何故か気になる くの一のお涼です。
「おりょうのかつやく」を読む前にこの辺の話を読んでおこうと思って古いブログにコメントさせていただきました。
私もお涼が可愛いです。
忍者の中では不器用でも、普通の人よりは剣の腕はあります。
詰り夫の与一より、強盗でも入ろうならば活躍するでしょうし、
撃退させるでしょう。
運が良いのか悪いのか、与一の親方はまだ若い与一を独り立ちさせましたが、
もっと年期の入った大工は沢山いました。
娘の為に与一の独り立ちさせただけで、誰も弟子もつけてません。
与一の所へは窓の修理とか、雨漏りの修理とか、戸の立てつけとか
言う仕事を回しました。
2度目から仕事が丁寧なので与一に直接頼まれましたが、
其れでも一軒家に住めるほどの生活ではありません。
長屋住まいでお涼が生んだ子供で4人住まいの一部屋の生活が長く続きます。
その内にお涼は男の子は7才位に成るとお寺で侍が読み書きそろばんを教えているので
通わせます。
上の女の子は同じ長屋の裁縫の得意な人の所に布を持たせて習いに行かせます。
やがて、男の子が12歳になると与一の手伝いをさせます。
其の頃与一は直接自分に仕事がどんどん来るようになって、
長屋でも3つ部屋にそれぞれに押入れが付いている家に越してました。
此の頃が家族4人が一番幸せな頃でした。
年頃の佳世の為に晴れ着も買ってやれました。
佳世事態が縫い子の弟子として稼げる様になってました。
近隣から、嫁候補に覗きに来る人も居た様です。
お涼の自慢の娘で、お涼は子供達を連れて出かける時が一番うれしそうでした。
優れた才能を持つ「くの一」は他に沢山居るようですが
あえて「お涼」・・・ステキな選択です^^
着地の音がする=失格だけど「お涼」が来てくれたんだという
安心感でゆっくり眠れたおはなし、心が和みます