ニコッとタウン恋愛物語…17
- カテゴリ:自作小説
- 2012/04/07 20:14:41
『う~ん、どうしようかな~』
文面から読み取るに、感触は悪くない
だが、どうしようどうしようと言うばかりでいっこうに答えは返ってこなかった。どんどんどんどん不安になっていく、やっぱり駄目なのか…
そして、どうしようを5回行った後に出た答えは…
『どうしようかな~って、イイに決まってるじゃん^^』
『そうですかやっぱりイイですか…ってイイんですか?』
『イイですよ^^』
ええええ、なんかすごく軽い感じって当り前か仮想空間のデートだもんね。そんな深刻になることなんてないんだよね。ただ僕が初心者だからこんなに焦っているだけで…
『でも、タウンに行くとパラレルワールドがあるから、必ずしも会えるとは限らないからそこは気をつけなきゃね』
『なるほど』
また勉強になった
『さっそく行きましょうよ』
ロザミアさんのアバタ―が楽しそうで、手をあげてタウンへ行く気マンマンと言う感じだ
『そうですね^^で、写真撮りましょう』
僕のアバも手をあげて、まずは初心者広場へと行くことにした
ロザミアさんと初めて会った思い出の場所だ
パラレルワールドへ行ってしまうことも考えて、会えない時は5分後に僕の部屋に戻る。そして5分間は会えるまでロザミアさんは待つ、僕は動くという形にした
初心者広場ではすぐにロザミアさんと会え、中央で写真を撮る^^
その次は海へ^^何回かページを更新して運よく会えた
『また会えたね^^』
『良かった~^^』
海でも写真を撮る、その日はイベントで花火が上がる予定だったのでその時間まで待ってまた写真を撮った
そこでチャットでたわいもない話をしながら数十分ほど過ごした
『今日は楽しかったね^^』
『はい^^また行きたいですね^^』
『また行こうね^^』
僕にとって予想外だったタウンデートの成功で気持ちはかなり高揚した。憧れのロザミアさんとのタウンデートはホントに楽しくて病みつきになりそう^^
そしてその高揚した気持ちとは別な気持ちも出てくる、これはあくまでも仮想空間だということを…これを現実の恋愛への弾みにしたいということ。もちろん、ロザミアさんと現実の恋をしようなんてことは思わない、ここで過ごした数ヶ月間で仮想現実のなんたるかを分かったつもりだ
ただ、女性と話すのが苦手であまり恋愛したことがない
それが僕の現実だ
この仮想空間で予行練習と言うわけではないが、話す勇気、恋愛をする勇気を持てたような気がした
今日のタウンデートがその集大成のような気がする
僕のアバターは微笑んでいるように見えた、僕を励ましているように…