福井城の甲斐姫
- カテゴリ:勉強
- 2012/03/04 01:48:56
忍城で、大活躍を見せた甲斐姫。 この時、齢十八と言われています。
では、その後彼女はどうなったのでしょうか?
甲斐姫の波乱の人生はまだまだ続きます……。
秀吉の関東制圧ツアー終了後、無論堅牢な忍城にそのまま置いておくわけには行かず
蒲生氏郷に引き取られ会津に移動となった成田家ご一行。
敗軍の一族としては破格の一万石の好待遇で福井城という城を任されます。
これも、三成くんが上納した黄金のおかげかもしれないと考えると
氏直には悪いですがあれは正解だったのかもしれません。
しかし東北は未だ騒乱の真っ只中。 一万石なんて安い位にこき使われます。
甲斐姫の父氏長は、部下を率いて転戦に転戦を重ねる毎日でありました。
男手は全て戦場へ行っているため、留守を守るのは氏長の妻となります。
彼女は後妻であるため甲斐姫にとっては継母にあたるわけですが
今でいう継母のイビリ!みたいなものはなく、二人仲良く留守を守っていました。
とはいっても無論敗軍であるため監視付き。
蒲生からは浜田兄弟が出向し、この城の監視を任されていたのです。
そんなある日。
「なあなあ兄者。今週のゲコ通読んだ?」
「ゲコ通?ああ下克上通信か~
何々トレンドとしての謀反 明智先輩に学ぶ失敗しない下克上」
「この特集の貴方に向いた下克上占いってのやってみてよ」
「ほうほう、自分はどちらかと言えば呂布が好き>はい
いつかYAZAWAのように成り上がりたい>はい・・・」
「結果はどうだった? 兄者」
「ふむふむ、貴方は大名の器です。今すぐ謀反を起こしましょう!マジカヨ!!」
「やっぱり~俺も兄者は大名になれると思ってたんだよ!」
「弟よ!」
「兄ちゃん!」
そこへ通りがかった氏長の妻。
「バカ兄弟何してんのさ?」
「バカ兄弟とは何だ! 俺様は~大名の器だ!」
「キャ~~~」
氏長の妻を一刀の元に切り伏せ下克上宣言。
監視に来たはずの人が城を奪うという予想外の出来事に、城内は大混乱。
慌てた留守の者は、命からがら甲斐姫を伴って城から落ち延びたのでした。
「やっちまったな~ところで兄者、勝算はあるのかい?」
「当たり前よ! 蒲生の連中が来るまでには2週間はかかる。
その間に十分用意は出来るわな それにいざとなりゃ」
「いざとなったら?」
「独眼竜の政宗様が盛んに下克上を勧めて来ててな
援助は惜しまないって言ってくれてるんだ」
「うひょ~こりゃ大名へのサクセス間違いなしだね!」
そう適当に謀反したわけではなく、彼らには十分な勝算があっってのことだったのである。
ただ彼らには、見落としていたものがあった。
それは戦国最強の女バーサーカー甲斐姫の武勇を知らなかったということです。
「ささ甲斐姫様、もう少し離れましょう」
「………」
「なあに、父上さえ戻ればあんな城すぐに取り戻せます」
「逃げてやらない……」
「は?」
「引いてやらないって言ってんのよ!」
「え?」
甲斐姫は馬の向きをくるりと反転すると今、逃げてた道へとUターン。
今さっき奪われた城に向かって駆け出した。
慌てた家臣たちも慌てて甲斐姫を追う!
こうして甲斐姫率いる小勢が、福井城を攻撃するという格好となり
奇しくもこれは完全な奇襲作戦となったのです。
「兄者、勝利の酒ってうまいなぁ~」
「うむうむ、いやぁ一国一城の主っで最高だべ~」
勝利の美酒に酔いしれるバカ兄弟の下、伝令が走る。
「報告します! 謎の一団が、この城目掛けて走ってきます!」
「ん?蒲生が来るはずないし、なんだべ?」
「兄者、あれじゃない? 政宗ちゃんからお祝いの品でも届いたんじゃない?」
「伊達ちゃんイイトコあるな~」
「報告します! 先陣を切っているのは甲斐姫です!」
「へ? 姫が何で戻ってきたの?」
「兄者、あれじゃない? 忘れ物でもして取りに来たんじゃない?」
「報告します!城門突破されました!」
「ええええ~!?」
さっきまで住んでた福井城。
甲斐姫一行は、当然その配置の全てを知り尽くしていたのです。
少数ながら、地の利を生かし徐々に城を取り戻していく甲斐姫たち。
そんな甲斐姫の前に、浜田弟が現れる。
「ったく 可愛い顔してやってくれたな~ 俺たち兄弟のビックな夢壊しやがって!」
「あんたちはね、器じゃないのよ、大名なんて!」
二度三度切り結ぶと、甲斐姫は一刀の元、浜田弟を切り伏せる。
さすがは戦国最強の女バーサーカー強いぞw
「な、なんてこったい 兄者ぁああ~」
浜田弟の断末魔の叫びが城内に響きます。
「母上の仇、取らせていただきました」
さていよいよ残すは、首謀者浜田兄のみ
すでに大勢は決しましたが、あがくのがボスキャラのお仕事です。
「こうなったら、お前だけでも道連れに!」
襲い掛かりますが、逆にケチョンとやられてしまいます。
「貴方は殺さないわ。責任を取らせる!」
手傷を負わされ戦意喪失の浜田兄はがっくりとうなだれました。
こうして浜田兄は捕縛、浜田兄弟の楽しい下克上物語は甲斐姫の活躍により終焉を迎えたのでした。
確かに男前過ぎますねwこんなんじゃ嫁の貰い手が・・・。
ということで、次回はその辺のお話になるかとおもいます
この人だけですwたぶんw
女性の武勇がココまで書かれてる例はあまりないですね~
意外なところで登場の政宗さんです。抜け目なく東北を混乱させて勢力を拡大させようとしてたようですね。
まんまと乗せられた兄弟は、少しあわれですねw
甲斐姫は勇敢ですよね。
この話は、更に続けられるので機会があれば書きたいと思います。
じゃなくて、甲斐姫オトコマエ〜(*ノωノ)キャー♡♡♡
甲斐姫、姫と言えど侮れませんね・・・
このお話を読んで姫のイメージが変わりましたよ。
(この方だけかもしれないけど…。)
こういう場面にも顔をだしていたのですね。
さすがですね。
それにしても罪な下克上占いでした。
占いに翻弄された浜田兄弟、占いをしたことを
絶対あの世で後悔してますよね。
やっぱり自分の道は自分で決めなくては!
その点甲斐姫は自分の信じた道を突き進んであっぱれでしたね。
とっても読みやすかったです。
甲斐姫カッコいいです(*^。^*)
お友達の甲斐さんも、剛勇な方なんでしょうか?
実話みたいですが、かなり内容盛ってあるのかもしれませんね。
当時の話は、アリエンだろ!って逸話も多いですからね
確かに男前過ぎます!これはかっこよすぎますよね~
小松というと幸村のにーちゃんの嫁かな?
本多忠勝の娘だから武勇に優れた設定なんだろうな~。実際はそんな逸話なかったのですけどw
甲斐姫は(あくまで殿いつでの)小松さんに似ている気がしました(あくまで殿いつのです)。
明智先輩から何も学べてない人達…?