メランコリア
- カテゴリ:映画
- 2012/02/29 09:16:15
本作は、鬱病に苦しんでいた頃にのラース・フォン・トリアー監督が出席したセラピーから生まれたそうです。
セラピストは、
「鬱病の人は先に悪いことが起こると予想し、強いプレッシャー下では他の者より冷静に行動する傾向がある」
と、トリアーに伝えていたようです。
(これは、本作を最後まで観るとよく表現されています。)
圧倒的な映像美と「トリスタンとイゾルデ」を背景に、
ひとつの限定された空間で起こる終末にそれぞれの人が、
どういう行動を選択するのか・・・
”哲学的なSF”とも言えます。
「もし、貴方ならどんな終末を迎えたいですか?どんな救済をお望みですか?」
劇中で解答が用意されている訳ではありません。
しかし、「自分なら・・・」と考えるキッカケになるのではないでしょうか。
ハリウッド的なパニックは起こらず、独特の世界観を醸し出しているのも特徴のひとつです。
(そもそもステージが違います。)
良作なのですが、万人にオススメできる作品ではありませんね^^;
余談ですが・・・
昨年のカンヌ国際映画祭でトリアーは”ナチ擁護”とも取れる発言をし、追放されてしまいました。
2009年のカンヌでも「アンチクライスト」が上映された際、
激しい暴力シーンの為に鑑賞中に観客の何人かが気絶してしまいました。
当然、上映後の記者会見も荒れました^^;
こんなに揉めていても・・・
本作のキルスティン・ダンストは女優賞を獲得し、
本作にも出演しているシャルロット・ゲンズブールは上記の「アンチクライスト」でやはり女優賞を獲得しています^^
当のトリアーも「アンチクライスト」でパルム・ドールにノミネートされました^^;
(実は、すでに「ダンサー・イン・ザ・ダーク」で受賞済み。)
作品は素晴らしいのですが、人間的に評価されない方の代表みたいになってますね^^;
是非、チェックしてみてくださいね^^
合ってます(o^-')b グッ!
文学としての「トリスタンとイゾルデ」には異本がたくさんあるようですが、
その中にマイクルさんの指摘されたストーリーのモノもありましたね。
ワーグナーの楽劇では、”愛の賛美”とともに”形而上の救済”を見出そうとしているらしいです。
私は、そこが本作品と繋がるところだと考えています。
DVDが出たら、ゆっくり楽しんでください^^
映像がとてもきれいでとっても見に行きたいのですけど
京都ではもうやっていないみたいです(T_T)
トリスタンとイゾルデって確か、婚約者を殺した相手を好きになっちゃうって話ですよね。
違ったかな・・・?
予告編を見る限りなんだか繋がってこないんですけど、
そこらへんも含めてDVDが出たら見てみますね(^o^)
ホントですってば^m^
トリアーですね^^
作品にも表れていますが、独特の世界観を持っています。
かなりアクが強く、好き嫌いも分かれるかと思いますが、物は試し・・ですね^^
「きっと蓮花さんなら気に入るだろうな~」
と、思いながら鑑賞していました^^
近年、終末映画の類がたくさん製作されていますが、
パニック映画とは一線を画する独特の世界観がありますよね^^
dayamaさんのレビューを読んでいるとだんだん興味が沸いてきましたぁ(^^)
観に行きました✿^^✿
ワーグナー「トリスタンとイゾルテ」の旋律と
蒼い惑星メランコリア。。☆
詩的に悲しく。。とても美しくて
繊細で優美な世界観に心震えて
何度でも繰り返し観てみたくなる
そんな。。不思議で魅惑的な作品でした✿^^✿
大好きです✿^^✿