Nicotto Town



メランコリア

本作は、鬱病に苦しんでいた頃にのラース・フォン・トリアー監督が出席したセラピーから生まれたそうです。

セラピストは、
「鬱病の人は先に悪いことが起こると予想し、強いプレッシャー下では他の者より冷静に行動する傾向がある」
と、トリアーに伝えていたようです。
(これは、本作を最後まで観るとよく表現されています。)

圧倒的な映像美と「トリスタンとイゾルデ」を背景に、
ひとつの限定された空間で起こる終末にそれぞれの人が、
どういう行動を選択するのか・・・
”哲学的なSF”とも言えます。

「もし、貴方ならどんな終末を迎えたいですか?どんな救済をお望みですか?」

劇中で解答が用意されている訳ではありません。
しかし、「自分なら・・・」と考えるキッカケになるのではないでしょうか。

ハリウッド的なパニックは起こらず、独特の世界観を醸し出しているのも特徴のひとつです。
(そもそもステージが違います。)

良作なのですが、万人にオススメできる作品ではありませんね^^;

余談ですが・・・
昨年のカンヌ国際映画祭でトリアーは”ナチ擁護”とも取れる発言をし、追放されてしまいました。
2009年のカンヌでも「アンチクライスト」が上映された際、
激しい暴力シーンの為に鑑賞中に観客の何人かが気絶してしまいました。
当然、上映後の記者会見も荒れました^^;

こんなに揉めていても・・・
本作のキルスティン・ダンストは女優賞を獲得し、
本作にも出演しているシャルロット・ゲンズブールは上記の「アンチクライスト」でやはり女優賞を獲得しています^^
当のトリアーも「アンチクライスト」でパルム・ドールにノミネートされました^^;
(実は、すでに「ダンサー・イン・ザ・ダーク」で受賞済み。)

作品は素晴らしいのですが、人間的に評価されない方の代表みたいになってますね^^;

アバター
2012/03/05 00:01
冒頭から映像も音楽も美しかったですよ~
是非、チェックしてみてくださいね^^

合ってます(o^-')b グッ!
文学としての「トリスタンとイゾルデ」には異本がたくさんあるようですが、
その中にマイクルさんの指摘されたストーリーのモノもありましたね。

ワーグナーの楽劇では、”愛の賛美”とともに”形而上の救済”を見出そうとしているらしいです。
私は、そこが本作品と繋がるところだと考えています。
DVDが出たら、ゆっくり楽しんでください^^
アバター
2012/03/04 17:39
今 公式サイトで予告編を見てきました☆完璧にノーチェックでした(>_<)
映像がとてもきれいでとっても見に行きたいのですけど
京都ではもうやっていないみたいです(T_T)

トリスタンとイゾルデって確か、婚約者を殺した相手を好きになっちゃうって話ですよね。
違ったかな・・・?
予告編を見る限りなんだか繋がってこないんですけど、
そこらへんも含めてDVDが出たら見てみますね(^o^)
アバター
2012/02/29 22:26
さっきぃ所長

ホントですってば^m^
アバター
2012/02/29 22:24
つばめさん

トリアーですね^^
作品にも表れていますが、独特の世界観を持っています。
かなりアクが強く、好き嫌いも分かれるかと思いますが、物は試し・・ですね^^

アバター
2012/02/29 22:23
哲学w SFかぁ・・
アバター
2012/02/29 22:16
蓮花さん

「きっと蓮花さんなら気に入るだろうな~」
と、思いながら鑑賞していました^^

近年、終末映画の類がたくさん製作されていますが、
パニック映画とは一線を画する独特の世界観がありますよね^^
アバター
2012/02/29 20:04
この監督の作品は未見ですが、
dayamaさんのレビューを読んでいるとだんだん興味が沸いてきましたぁ(^^)
アバター
2012/02/29 12:46
『メランコリア』。。★

観に行きました✿^^✿

ワーグナー「トリスタンとイゾルテ」の旋律と

蒼い惑星メランコリア。。☆

詩的に悲しく。。とても美しくて

繊細で優美な世界観に心震えて

何度でも繰り返し観てみたくなる

そんな。。不思議で魅惑的な作品でした✿^^✿

大好きです✿^^✿





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