Nicotto Town


安寿の仮初めブログ


○歳の誕生日の過ごし方


昨日は、
休日なのに
ドイツ語学校に行ってしまって、空振り三振!

どうしよう~、映画でも見て帰ろうか~

でも、私にとって
映画や演劇は「でも」で見るものではないので、
(「気合いを入れて見るもの」なのです)

そういうことはやめにして、
人気のない朝の都会を
とぼとぼ駅まで歩き、
最寄りのショッピングセンターで
そろそろ買い換えたいガステーブルの値段などを調べたりして、
最後にスーパーマーケットでお買い物。

おおお、
酸化防止剤無添加の赤ワインが、
賞味期限が近いということで、一本100円!
これは買っておこう。
リコッタチーズも安かったので買っておこう。

家に帰って、
今日一日の徒労感を慰めるべく、
買ったばかりの赤ワインの封を切ろうとして…

あ、これ、
アルコール分0.2%のワイン風飲料だ~! また空振った~!!

…てなわけで、昨日は早々に寝ることにし…、



さて、問題の2月12日

「あ~、○歳になってしまった」
と起きた早々に溜息一つ。

いそいそとお出かけの用意をして、
リュックサックを背負って出発。

電車を乗り継ぎ、
バスを待つ間に駅前のスーパーで
お寿司のパックと和菓子、そして水を買って、
お花を携えてバスに乗り込む。

伊豆半島の河津桜という、
2月に咲く早咲きの桜が
なぜかこの地でも花開くらしく、
駅前は「桜まつり」と銘打って、
物販のテントが並んでいる。
とはいえ、
桜のつぼみは、
ふくらんではいるものの、
一つとして咲いているものはなし。

今年は、やはり寒いんだ。

バスから降りて、
半農半漁村の家並みを抜けて、
大根からキャベツに変わろうとしている
広大な畑を横手に眺めながら、
とある霊園に到着。

お水を汲んで、
墓石を拭いて、
花を生けて、
線香を点して
手を合わせる。

「父上母上、
 おかげさまで○歳になりました、というべきか、
 ついに○歳になってしまいました、というべきか、
 この歳になると、とても迷うところですが、ともかくもご報告」


さて、今日のメインイベント。
お昼ご飯のお寿司を広げて…、

     しゅぱ! 

ビールではございません。
ワンカップ大関でございます。

まずは、
お墓の前にお供えして、手を合わせ、
「どうぞお飲みくださいませ」

でも、このままにしておくと風に吹かれて、
ガラス瓶が落ちて割れてしまうので、
結局、私が飲んじゃう           ☆\(ーーメ)

次にリュックサックの中から、
登山用のコンロと鍋を取り出して、
お墓の前でお湯を沸かし始め…

やおら取り出した風呂敷を広げてみれば、
そこには母が残したお茶道具。

小さな桐の化粧箱に、
布で包んだ茶碗、茶筅や茶杓、
お茶入れが入っているもの。

つまり、両親の墓前で、
野点なんぞをしてみようかという思いつき…


如月の、まだ肌寒き春。

梅さえ、ほころんでいないので、
「ほーほけきょ」と鶯が鳴くわけもなく、
雲一つない天空では
「ぴーひょろろ」と鳶がぐるりと輪を描くばかり。

それでも風は穏やかなので、
陽だまりは十分に暖かいし、
和菓子もほのかに柔らかい。

お湯が沸いてきたので、
まずは、茶碗と茶筅をお湯で暖めて、
使ったお湯は、お墓で使う桶に捨ててと…  ☆\(ーーメ)

次に、茶杓で抹茶を茶碗に…

   ぴゅーー

野点って、
こんなに穏やかな風でも
抹茶が吹き飛ばされてしまうのね…  (^^;

元よりお茶の作法は習ってないので、
不作法なんて気にせずに
ここは身体で風を遮りながら、
抹茶を入れてと…

 …しゃかしゃかしゃか…

 …ずずずずず…

 …ほー…


美味しいから、もう一杯。  ☆\(ーーメ)

当然そうなるだろうと思って
和菓子も多めに買ってある。

結局、三杯も飲み…、    ☆\(ーーメ)

まあ、佳き誕生日かな…


さてさて、
陽も傾き加減になってきたので、
広げた道具を片付けて、
帰ることにしましょうか。

お彼岸頃に、また来ます。
来年もまた…。

  帰り道のバスの中、
  私のウォークマンから
  この曲が流れてきて、
  ああ、
  私はなんて幸せな人なんでしょう。 ↓

   http://www.youtube.com/watch?v=s6FWpJhTguE&feature=related


 

アバター
2012/02/13 23:07
>四季さん

>(恐れ入りながら、安寿さんの誕生日は、うちの母の命日みたいです;;)

きっと安寿は、四季さんのお母さんの生まれ変わり。
親孝行してね…  ☆\(ーーメ)


>お盆など、おりにふれ墓参りに行ってはいますが、自分の誕生日に近況報告に行くのもいいですね

お盆は混み合っていて、落ち着かない。

亡くなった人とゆっくり対話するには、
不向きであるように私は思うのです。


>日差しがあれば、お酒にお菓子にと嬉しいですが、
>雨が降った場合のBプランも考えておかないといけませんね^▽^;

私のBプランは、
帰り道にあるお寿司屋で、
地魚主体の平日ランチを楽しむというものです。

お墓参りの行き帰りに、
お気に入りの店を見つけておくと
何かと重宝しますよ。
アバター
2012/02/13 22:25
偶然にも、あたしも昨日はお墓参りに行ってました
(恐れ入りながら、安寿さんの誕生日は、うちの母の命日みたいです;;)

お盆など、おりにふれ墓参りに行ってはいますが、自分の誕生日に近況報告に行くのもいいですね
これはマネをさせて頂こうと思いました^^;
日差しがあれば、お酒にお菓子にと嬉しいですが、雨が降った場合のBプランも考えておかないと
いけませんね^▽^;
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2012/02/12 23:06
>あるるさん

ありがとうございます。

挑戦…、
ううう~ん、苦手な言葉です。
私は道楽者なので、いつも好き勝手にしているだけです。

そうすることができるだけ、
私はきっと恵まれて育ったのだと思います。

誕生日は、私が恵まれて育ったことへの感謝の日であり、
それを死者をも含めて、分かち合う日なのです。

私の中では…。
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2012/02/12 22:31
お誕生日おめでとぅございます^^

安寿さんって なんか年令を飛び越えている感じがします
何歳になられたのかわかりませんが
いつでもいろんなことに挑戦していて すごいな、って^^

お誕生日は両親に感謝する。。ほんと そうですよね^^



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