Nicotto Town


厨二病もここまでだ!!!←は


~争いの無い世界~*最強少女の知られざる過去Ⅸ*

―…暗い、暗い何もない所。

私はそこで何をしていたのだろう。
気がついたら地べたなのかも分からない場所に座り込んでいる。
辺りを見渡しても何も変わりのない―…闇。

誰も居ない。何もない。
ずっと向こうまで闇が続いてるこの場所で、私は一体何をしてるのだろう。


これは夢なんだろうか。現実なんだろうか。
どっちだろうか分からない。

温度も何も感じない。
寒くもなければ、暑くもなかった。


特に動こうとせず、下なのかも分からないまま見下げていると小さな光を見つけた。
大きな闇の中で必死にもがこうとする、小さな光。

――…!

何かに気付いた様に、私は立ちあがった。
それからその小さな光を追い掛けた。

走りながらも、届くかどうか分からず手を伸ばし――――…


    *


――藤堂さん…!
――…?

うっすらを目を開ける私。
瞼が少し、重かった。

――…あれ、私…

曖昧な記憶の中からこうなる前の私を思い出す。

…確かあのときは、自分でもどう倒すのかよく分からなかった魔物に…
蔓で首を絞められ、呼吸も儘ならず、「死んでしまうかも」と思っていた。

――そうだ、魔物は!?

私は起き上がって辺りを見渡した。
元魔物の残骸があった所だったのだろうか、焦げた部分があった。

――…あれ、魔物は?
――ああ…あれなら…

おどおどと話始める少女。

どうやら私が「死にたくない」と叫んだ後、杖を持っていた方の少女が魔法を発動させたらしい。
…遠くなる意識の中で聞こえた爆発音は、魔法が当たった時の音だったのか。
一人で納得していると、よく見たら二人はばてていた。

――もしかして、倒したの?二人で?

そう聞くと、小さく頷いた。

やはり私の読み通り。
経験が無くても戦い方を教えたらきっと見違えるだろう。

――…そっか。じゃあ…いいや

何が言いたかったのか自分でも分からなかった。
言おうとした言葉は、ぐしゃぐしゃにかき消され跡形もなくなる。

私は服の砂を掃い落し立ちあがる。

――魔物が居ないのなら、私の役目は終わり。そろそろ帰らないとね

帰ろうと踵を返す、が、服を引っ張られ振り返る。

――まだ何か用なの?
――…

少女は服を掴んだまま放そうとしない。
でも私は、無理やりにでも振り払おうとは思わなかった。

――…怖かった
――え?

聞こえたのは、少女の口から発した「怖い」と言う言葉。

――本当は、怖かった。死ぬんじゃないかとも思ったし、何より――…藤堂さんを助けられなかったと思うと…

それ以上の事は何も言わなかった。
私はその場でしゃがみ込んで乱暴に――…撫でた。

――大丈夫だよ。こんな事はいつもの事だし、慣れてるし…ね

そう言うと、目にうっすらと涙を溜めて私の方をじっと見る。

――大丈夫。私は生きてるじゃん。貴方の―雪城さんとそのお友達さんのおかげでね

乱暴に撫でながらそう言うと、雪城さんはふにゃっと顔を緩めて泣きだした。

魔物と戦う…実戦経験の無い人にとってはとても無謀な事。
戦うと言う事は、常に死と隣り合わせである事。
それでもって…仲間や大切な人を命に代えてでも守り通そうとする。

そんな不安に、押しつぶされそうだったんだろう。
雪城さん――…この子には、まだ背負う荷が重すぎたのだ。


そんな中、この子は頑張って戦ってたんだ。
自分の武器を使って。私でも、倒すのは難しかった奴を。

でもこの子はお友達の子と協力して戦った。


…そして気がついた。

一人で突っ走り、「やるのなら私だけで十分だ」と一人でいつも戦っていた。

一人よりも、数人のが心強い。
…ならこうしよう。


私は、この子達と一緒に――――――――――…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~終わり
やっと終わった…だと…((ェ
長かった…そして放置して多分超長かった…^p^

次は星姫の話か。うん。
星姫と塑羅はこの話に大体沿っていけば書けるけど後の慧璃と美浪がなぁ…^p^


暇がある時に投稿出来たらダララッと更新しないとねwwwwwwwwwwwwwww

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