捨て犬と妹。【アリスサークル短編*設定】
- カテゴリ:自作小説
- 2012/02/12 18:21:37
あの時、ああしていたら。
…今更思っても無駄な事。
あの子はアレで、本当に幸せだったんだろうか。
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「…だるあん?」
とあるお屋敷。
――"ローゼンバーグ"家。
「今日から面倒を見てやることになった。お前の"義姉さん(おねえさん)"だ。」
ブラド――、私の曾おじい様は、優しく私にそう言った。
「よろしくね、"フランちゃん"。」
義姉――ダルアンは、親しげに微笑んで私に手を差し伸べた。
出会いは全くもって普通だった。
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私の要望で、彼女は私をフランと呼び始めた。
「今日の分のお勉強はもう済んだの?」
「…。」
返事をするのも億劫で無言で頷くと、軽く頭を小突かれた。
「お返事は?」
まるで母親かなにかのようだった。
血のように紅いツインテールを持つ彼女には、真っ黒な犬の耳と尻尾が生えていた。
曾おじい様に訊いたところ、彼女は捨て犬で曾おじい様が彼女トランプに魔力を与え人間の姿を持たせてやったとか。
「………おねーちゃん。」
最初は何となく嫌だったこの呼び方も、僅か一週間で慣れてしまった。
「どうしたの?」
「……どこに…いるの……?」
そう。私は目が見えない。
所謂、全盲と言う奴。
ある程度は気――オーラのようなものを使って相手や物体の形などを把握することが出来るが、色や距離などはトランプの力を少し借りなければ解らない。
それに精神力も伴う上、無闇にこの力―ローゼンバーグ家に代々受け継がれる"魔力"を使うことが出来ないのだ。
ベッドの上から声をかける。
彼女が歩み寄ってくる音と気配がした。
「大丈夫、"此処"に居るわ。」
不安で堪らなくなるときがあった。
独りで、何も無い闇の中。
手に触れられるもの、足の底で感じるもの、それら全てが恐怖だった。
彼女の手は温かくて、彼女の声は何故か心から安心出来た。
それから恐らく一年後。
曾おじい様が領地争いに敗れて亡くなったと彼女づてに連絡が入った。
最初は信じられなかった。
あんなに強い曾おじい様が亡くなるわけが無いと。
でも、心のどこかでは解っていた。
――ヴァンパイアは不死身ではない。
それに、いつかこうなるんじゃないかと、本当は前々から子供ながらも感じていた。
「大丈夫、私が居る。貴女は独りじゃない。」
居なくなってしまった肉親。
従兄に当たるヴィンセント家のリスティル様や叔父さん(シュルゼム)も、近い血統と言えど血が直接繋がっているわけではない。
悲しむ事さえ忘れ人形のようになってしまった私に、彼女は毎日毎日、そうやって声をかけてくれた。
「…………おねーちゃん。」
それでもこう呼ぶのは、今でも少し恥ずかしかった。
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フランの幼少期の回想です。
やぱダルアン使いやすい
あと、フランの台詞や態度に多分、違和感感じてると思うけど、私のイベントの時に全部ネタバレしますw
お楽しみにw
つか、結局書いちゃった(
ぶふぉおっwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww((ryry
はい、もう親ばかです、大好きすぎてふらああああn(((((
叔父さんのロリコン疑惑wwwww
でもフランと叔父さんの絡みは好きだなw
ふらんかわゆすふわんからゆすふらんかわゆすww
おっさんはフランをとっても可愛がっておりますw
ふふふかわいかろかわいかr((((【親ばか自重】
叔父さんんんんんんんんんんんn(((
いや、あの人は善良なKYだ大好きだリスティル様あああ(
そのうちおっさんがフランちゃんの家に慰めに行くであろう
そしてリスティル様が毎度のこと空気を読めずに邪魔するであろう
ぶhwwwww
つ【ティッシュ】(
私もやりたいっす^q^
フランとダルアンのせいで目から鼻水が(