ジェネラル・ルージュの凱旋
- カテゴリ:小説/詩
- 2009/06/05 13:43:40
昨日下巻も読み終わりました。 あの薄さなら2冊に分けなくても・・・と思った私。一冊で出して欲しいw
今回はミステリ要素はほぼなく、救急医療現場の苦境といった社会的色合いが濃い感じの作品ですね。
辣腕の救命救急医療センターの部長、通称ジェネラル・ルージュ(紅い将軍)速水が今回は主人公。おそらく専門は外科医でしょう。田口、白鳥コンビも出てはきますが、特に白鳥は今回影の脇役に近い存在です。
速水と田口は学生時代からの友人同士。高潔で患者の診療に全生活をささげているような速水が、医療器具業者と癒着し、収賄をしているという告発文が、田口の元に届きます。
田口は速水が収賄などするはずがないという確信の元、大学病院内の、田口を敵視している、形式第一主義の沼田教授率いる倫理問題査問委員会(エシックス・コミュニティ)と共同での審査、調査を院長から命じられます。
病院の医療現場の厳しい現実--収益度外視でないと実際の医療は成り立っていかないという部分に焦点が当てられています。作中でジェネラル・速水が訴える
「医療現場は警察や消防と同じように人間の治安を行う部門である。警察や消防に収益を期待するだろうか?医療の場に収益を上げろと言う考え方はおかしい」
おそらくはこれこそ作者が医師としてこの作品を通し、訴えたかった言葉であろうと思います。社会的に非常に考えさせられる作品ですね。
スピード感もばっちり、一気に読み込ませるだけのエンタテイメント性は健在です。
たまに本を読むのもいいかもしれませんよ。
>ひろきちさん
いわゆる本の虫ですw 知的かどうかはwww
料理しながらまで読んでますともw
>神子さん
アメリカの医療の現場では、自費診療ですからよっぽどでないと受診できないそうです。
日本のシステムはかなりいのですが、財政的に破綻してきています。新しい形を早めに考えないとなんですが、泥縄だからな・・・日本人。
>reomaさん
高い技術が必要で、実際お金もかかりますしね。といって診療費も上げられない、逆に技術は?直医者さんがいたり・・・。問題山積みですね。
>ぱぷぅん
や、あたしもヘビーなのは読んでにゃいよw
>pikkoさん
2冊で儲けてるんでしょうけど、あまりいい方法じゃないなぁとあたしも思いますわ。
>優真さん
この本は高いエンタテイメント性と、メッセージ性を両立していますよね。
>朔ちゃん
うん。それが今の現実よねえ。残念ながら・・・・・
残念ながら( ノД`)シクシク…
いい作品でした☆
二冊に分けた方が、もうかるだろうけどさぁ(笑)
・・・俺ってライトなのしか読んでないなぁと実感www
医療の問題も色々あるんですね
そういうのって一般的には知らないことだけど
確かに命を救え さらに利益を上げろって・・・・ねえ??
だから患者さんには収益に見合ったサービス(医療技術)を提供しなくてはならないんだって
(国営や、自治運営でない病院)
その代わりお金の払えない貧困層や社会保険に加入できてない人たちは
まともな医療サービスを受ける事が出来ないんだって
日本はその反対ではあるけど・・・
戦前から続いてる「お医者様」という概念がまだ残ってて
医者=神様 的な思想が医療の衰退を招いてると最近言われ始めたみたい
だから、そろそろ日本の医療もそろそろチェンジ??の時なのかも・・
✾神(。◠‿◠。✿)子✾
本を読んでいる人ってなんか知的でいいです。
最近は忙しく本を読んでる時間もないですが、読みたい本はいっぱいあります。
そして、読もうと思って買った本がたまってます(>_<)
きっと、読むスピード落ちてると思います。。。かといって日本語を忘れたわけではないし、英語がうまくなったわけでもなーい。
うーーーん(--;)
なんか新しい本、よみたいなぁ。