ユキ、おまえを愛してる(第8話)
- カテゴリ:自作小説
- 2012/02/05 13:31:22
第3章 月下の変身
からくり時計が動き出した。
この屋敷にはからくり時計がある。
3巻建ての3階部分にからくり時計があり、2階の突き出したバルコニーから眺められるようになっている。
からくり時計の屋根の先端に月がかかると幻想的な雰囲気が出る設計になっている。
そう、今日は満月だ。
屋根の先端が、満月の光りを受け輝いている。
その後ろで天空の星ぼしが満月を祝福するようにきらめきを放っている。
近所の人達からここは月光荘と呼ばれている。
僕のじいちゃんが造り上げたものだが、今は使っていないので管理を兼ねて僕が使っている。
子供の時にこのバルコニーでよく遊んだものだ。
「ユキ!ユキ!」
「ご飯・・・先生のところのNECOCHAN元気印ゴールド缶詰だよ。おいで・・・」
ユキはすっかり元気になっていつも僕の足元でゴロゴロしている。
「にゃあ」
ユキが月の光を浴びて、猫の影を伸ばしながら近づいてきた。
今日は、ユキが来て最初の満月だ。
その満月が青白い光を放っている。
「にゃあーーー」
あれ?
何か異様な気配がした。
ああ!
ユキの満月の光を浴びて伸びていた影がだんだん大きくなっていく!
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ええっ@@
そんなことが起こるのか?@@
え@@
まさか@@
急展開ですね~^^
人間の姿になっちゃうのかな??