ユキ、おまえを愛してる(第7話)
- カテゴリ:自作小説
- 2012/02/03 02:47:24
「猫王さま、猫仙人さまがおこしになられました。」
入り口から、白髭が床につくかと思われるほど長い老人が現れた。白いローブを着て、手にはアンクの形を模した杖を持っている。アンクとは古代エジプトでも使われていた象徴図形である。
「猫仙人さま、大変な事になりまして・・・。」
「うむ。マーガレットも人間の世界に行ったらしいが、バイオレットの時に経験したであろう。猫の妖精は妖精のままでは人間の世界に四つの季節の間つまり一年しか居る事は出来ないのじゃ。人間の世界に居ると猫の妖精の体はだんだん死んでいく。まず人間の世界に行った最初の満月の日に変化が現れるであろう。」
「一年を越えたらどうなるのですか?」
「・・・猫の妖精は死んでしまう・・・。」
「バイオレットのようにこちらの世界に戻るしか方法は無いのですね?」
「いや・・・ひとつだけ方法が無い訳ではない。」
「それは何なのですか?」
「春夏秋冬の四季の後に猫の妖精としての死を迎えた時に、精神的にも肉体的にも厳しい試練がありそれを乗り越えられれば人間になる事が出来るだろう。」
「しかし・・・いまだかつて人間になれた者はいない。厳しい試練に耐える為には真実の愛がなければ耐え切る事は出来ないのじゃ。」
「猫の妖精の体が死んで真実の愛の力が足りなくて人間にもなれない場合はマーガレットはどうなってしまうのですか?」
猫仙人は、しばらくの沈黙の後につぶやいた。
「・・・消えてしまうだろう・・・。」
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ユキちゃん、人間になれるでしょうか?
それとも死んでしまうのか?(T_T)
ラストまで息をつかせぬストーリー!
最後にすごいことになってしまうんだよ(T_T)
どうなるかお楽しみにね(^O^)/
一緒に打ち勝って欲しいな^^