鬼を名乗りて
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- 2012/02/02 20:44:24
明日は節分ですね。鬼役はやっぱり人気なさそうですが…
鬼といえば強さの象徴。
鬼玄蕃・鬼美濃・鬼十河など戦国武将の中には鬼のあだ名を持つものが少なくない。
そんな中、本当に名字にしちゃった男がいるのをご存知だろうか?
その男とは、小島貞興こと鬼小島弥太郎である。
上杉謙信の幼少期からの近臣と伝えられ、謙信自ら
「小島って鬼より怖い…」って言ったとか言わないとか。
そんなことで 「俺明日から、名字に鬼つける!」ってことにしたんですかね?
さてこのオニコジさん
実は逸話が伝説級過ぎて、実在が怪しまれてる人物でもあります。
将軍のペットをぶちのめしたり
猛犬の頭の握りつぶしたり
しまいには謙信を乗っていた馬ごと背負って川を渡ったり、と
人間離れした活躍が伝わっております。
ただ人間味に欠けた人物かというとそうではなく
第四次川中島の戦いでは、戦場で相対した武田軍の山県昌景が
一騎打ちの最中に信玄のご嫡男義信のピンチを発見!
「ごめんオニコジちゃん!なんか嫡男がピンチなんで助けにいっていいかな?」
と切り出したところ
「ちっ しゃーねーなー 早く行けよ」
と忠義に免じて槍を下げたといいます。
山県昌景は大喜びで
「小島は華も実もある武士だ。鬼とは誰が名づけたのだろう」と立ち去ったのです。
しかし誰も「謙信だよ!」と返さなかったのでしょうか? 不思議です。
さてさて、このようなオニコジさんですが
戦死地・戦死年にも諸説あり、やはり謎に包まれています。
やはり鬼だけに、少し謎めいた部分があったほうがいいですよね。
オニコジさんの伝説
その1:将軍のペットフルボッコ事件
時の将軍、足利義輝といえば剣豪将軍として有名ですね。
なにせ最期は、所持する銘刀・宝刀を全て畳に刺して、襲い掛かってくる敵を切りまくって
切れなくなったら刀を交換してを繰り返したというリアル:アンリミテッドブレードワークスなお方です。
この将軍の武術の稽古を真似してたのがペットの猿です。
小姓の立ち会いにも木太刀をもって交じることがあったようで
元来身軽なこともあり人間にはこの猿に叶う者はいなかったようです。
義輝はこれ見て、近習が猿に打ち負ける時などはご機嫌であったいいます。
そんなこんなでこの猿調子に乗っちゃって
初めて御所へ上がる者を見ると刀を奪い、木刀を持ってかかってくるので、困惑する者も多かったらしい。
しかし、そこは将軍様のペット! 人々はお猿様と称して大切に飼育していたのです。
そうとも知らぬオニコジさん。謙信様の書状を持って将軍の御所へ伺います。
廊下を通る時に例の猿が木刀をもって、横合いより飛びかかりオニコジさんを打とうとしたのです。
しかしさすがはオニコジさん扇子にてこれを受け止め、引き外して猿の額を打ったのです。
猿は眼がくらんで、がばっと伏せましたが、オニコジさんはその背中をさらに打ちすえる!
辛い目にあった猿は、オニコジさんの顔をみつめて手を合わせてうずくまったのです。
翌日、謙信と共に再び将軍のもとを訪れたオニコジさん
ところが詰衆の面々は猿を廊下に置いて、謙信を困らせようと仕組んでいた!
そこへ謙信が通られて、猿が飛びかかろうとする。
けれども脇にいたオニコジさんがじろっとにらんだので、猿は身を震わせて平伏してしまった。
それを見た詰衆の面々は、実にも謙信公の威勢「あら凄まじや」と驚いたという。
オニコジさん凄いw
その2:信玄のペットの猛犬握りつぶし事件
謙信と信玄が睨み合っていた所、急遽謙信に京都に来るように要請があった。
その為、謙信は一時休戦の書状をオニコジさんに託したのです。
彼は唯一騎で武田の陣のど真ん中へ行った。
そして敵中恐れず、信玄公の御前でも少しもひるむことなく、堂々と口上を申し述べたのだった。
そんなオニコジさんの大勇を憎む武田の軍兵は、信玄公ご秘蔵の「獅子」という唐犬をけしかけた。
すると見事に犬は口上を述べるオニコジさんの右の膝へガブリと食いついた。
だがオニコジさんは少しも顔色を替えずに口上を述べながら、犬をちょっと撫でた。
すると犬はそのまま鳴き声も立てずに死んでしまった。
口上を述べた後、犬をポイと投げ捨て何もなかったように立ち去るオニコジさんの姿に
武田の兵士たちは驚くばかりだったという。
オニコジさん人間離れしすぎてます!
話が大きくなっているんでしょうかね~?^^;
それはともかく大変面白いです。
もし節分での鬼がここまで強いと、豆では太刀打ちできませんが…^^;
(殿いつに出ないかなあその武将…ボソ)
節分でいうと、でん六のCM。毎回妙なのが流れているのを思い出します。