Nicotto Town


連続冒険小説 霊験導師わむたん


ユキ、おまえを愛してる(第5話)


第2章 猫の王宮(キャットクリスタルパレス)

漆黒の宇宙に無数の光の落し物が広がっている。

その光の落し物を覆い隠すように、七色のオーロラのカーテンがたなびいている。

ここは異次元の猫の妖精の世界。

オーロラのカーテンの下にクリスタルで創られた王宮がある。

その王宮の中心部王の間で侍従のネコヒゲ爺がけたたましい声をあげた。

「大変で御座います!マーガレット王女さまが人間の世界に行かれたようです!」

「あれほど恐い人間の世界には行ってはいけないと申し上げたのに爺の目をぬすんでいつの間にか抜け出したようです。」

「まあ!マーガレットも行ったのですね!」

と、若くて美しい猫の妖精が叫んだ。

猫の妖精はとても人間に似ている。

人間に猫の耳と猫の尻尾をつけた様子を想像すれば良い。

「バイオレット王女さま、ご機嫌麗しゅうございます。」

ネコヒゲ爺は、うやうやしく美しい妖精を見上げた。

「妹も私のように人間の世界で酷い目にあわなければ良いのですが・・・」

バイオレットの目にうっすら涙が浮かんだ。


(お願い:この作品は小説大賞応募予定作品につき、作品の模倣、一部の複写等の行為はご容赦ください。☆一部名称等は投稿時に変更することとする。☆この作品の著作権はわむたんに帰属します。)

アバター
2012/01/27 22:48
かるめさん

はたしてバイオレットの事情とは何なのか?
次回をお楽しみに(^O^)/
アバター
2012/01/27 20:59
やっぱり、別の世界に行けるのであれば、
行きたくなっちゃうよね。

お姉さんも行ったのね。
悲しい事があったみたいだけど
ユキちゃんには幸せになって欲しいわ。



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