ユキ、おまえを愛してる(第4話)
- カテゴリ:自作小説
- 2012/01/25 17:56:40
先生が私の足の付け根をゴリゴリ揉んでいる。
「うーん、骨に異常は無いようね。」
レントゲンの写真を置くと、私の口を大きくあんぐり開けて覗き込んだ。
「何かにぶつかって、ショックを受けたみたいだけど大丈夫だわ。でもそのまま雪の中で倒れていたら凍死してしまったかも。運の良い猫ちゃんね。」
きゃ!先生が尻尾をゴリゴリ揉んでいる。
「この猫ちゃんはかぎしっぽだわ。昔から幸せを運んでくるとされているの。」
「そうね・・・栄養をつけさせないと。このNECOCHAN元気印ゴールド缶詰を食べさせてあげてね。」
「カルテを書きます。」
「あなた、お名前は?」
「僕は、千葉 広明(ちば ひろあき)といいます。」
「小説家を目指していて、今は旅行雑誌のコラムを書いて生活しています。」
「そうなんだ。じゃ将来は有名作家さんね。」
先生はニコリと微笑んだ。
「ところで、この猫ちゃんの名前は知らないわね?」
「うーん。僕もさっき出会ったばかりなので知らないのですが・・・そう・・・雪の中で出会って雪のように真っ白な猫なのでユキにしようかと。」
「ユキちゃんか。いい名前ね。」
ユキ?・・・私に名前が付いた♡
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うんうん(●^o^●)
これから盛り上がっていくから、よろしくね(^O^)/
ユキちゃんが酷い怪我でなくてよかった^^