ユキ、おまえを愛してる(第2話)
- カテゴリ:自作小説
- 2012/01/23 17:22:44
私をひいた車は何事も無かったようにスピードを出して走り去った。
「猫がひかれたよ!」
通りを歩いていたおばさんが叫んだ。
「あら、気持ち悪いから早く行きましょ。」
おばさんの連れが顔をしかめると肘を引っ張って足早に去っていった。
まだ意識はある。
雪がクッションになってくれたのか、死ななかったようだ。
でも体が強張って動く事が出来ない。
横になったままだ。
「パパ、ママ、ごめんなさい。」
パパとママが反対しても猫の妖精の国を飛び出して、この猫の体を借りて人間の世界を冒険したかったの・・・
猫の目から一筋の涙が流れた。
だんだん意識が遠のいていく・・・
このまま動けないまま雪の中で死んでしまうのか。
その時、遠のく意識の中で誰かが近づいてくる気配がした。
なにか暖かいものが私の体に触った。
手のひらの感触があり、そして腕の中に抱き上げられた。
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ラストをだいたい考えてあるんだけど、きっと胸がキューンとするよ\(^o^)/
お楽しみにね(^_-)-☆
ワクワクp(´▽`)P