ユキ、おまえを愛してる(第1話)
- カテゴリ:自作小説
- 2012/01/22 12:47:51
第1章 出会い
雪が降っている。
夜の街のイルミネーションに花びらが舞うように雪が降っている。
その花びらが足元の柔らかい綿毛に落ちては消えていく。
私は猫。
真っ白い雪の中に溶け込むような真っ白い猫。
人間は猫のことをただの動物だと思っているが、ほんとうは別の世界の猫の国からやって来ているのだ。
私もちょっと人間の世界を見たくてやって来た。
それにしても人間とはなんと不可思議な生き物であろうか。
そう、あそこのゴミ箱からも、美味しそうな魚の頭が顔を出している。
あれは、鯛ではないか。
私は思わず鼻をクンクンさせた。
ちょっと足で頭をつついてみる。
鯛が口を開け、こっちを睨んでいる。
そうしていると、突然店のドアが開いて中から太ったコック姿の男が出てきた。
私を見つけると
「こらーーー!野良猫め!あっちへ行け!」
叫ぶと手に持っているゴミ袋を振り回した。
間一髪、ゴミ袋を避けた私は通りに逃げ出した。
しかし、そこは車の往来の激しい道路だった。
「ぎゃあああーーーー」
向かいから来た車に私は衝突して、歩道の方に投げ出された。
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これね、胸キュンのラブファンタジーなんだよ\(^o^)/
続きをお楽しみにね(●^o^●)
続きが気になります~!