それは舞い落ちる雪華のように…
- カテゴリ:小説/詩
- 2012/01/21 11:40:59
雪は嫌い
ただ冷たくて邪魔なだけの冬の厄介者
春が来れば惨めなまでに黒く汚れて
道の隅っこで小さくなり消えてなくなるのを待たれるだけの存在
でも、その一方で思う
私は雪の一片なのだと
心を凍らせて、何も感じないように息を潜めて
そうしていれば他の誰かの冷たい言動に気づかなくて済む
でも時折差し伸べられる暖かな手に引き寄せられ
勘違いしてその手にふわりと舞い降りる
でもその手は私へ向けられたものではなくて
その暖かな手の温度の中で
私は存在を保てなくて消え入ってしまうだけ
手のひらに招き寄せておいて
「冷たいね」と悲しそうな顔をするくらいなら
お願いだから初めから欲しがらないで
私は春先に舞い散る桜の花びらとは違うの
貴方に何一つ美しい痕跡など残せない
それに、何度溶けても勘違いしてしまうから
次に差し伸べられた手のひらが冷たくて
私が下りても溶けずに済む手のひらなんじゃないかって
違うって分かっていても引き寄せられてしまうから
だからそんな風に思わせぶりな態度で
私が舞い降りるのを手を差し伸べて待たないで
ありがとうございます。
ちょっぴり自分にも重ね合わせてみたので共感していただけるところがあれば幸いです♪
初めまして、コメントありがとうございます。
…とは言っても実はダヤンさんの事は以前お邪魔していた方の島で
何度かお見上げしておりましたので一方的に存じ上げていたりしますw
あ、ストーカーなわけではないのでご安心を^^;
詩をメインに書かれていらっしゃるダヤンさんにお褒めいただき光栄です。
もし宜しければ、気が向いた時にでもまた遊びにいらしてくださいね♪
切ないのです(´・ω・`)
雪の精っぽさを狙ってみたので
そうおっしゃっていただけて嬉しいです(/ω\)
この詩を読んでいるとその考え方まで変わるようなメッセージを感じます。
素敵な詩ですね。