母のおせち
- カテゴリ:グルメ
- 2012/01/13 12:57:49
結婚して、料理本を買って来ておせちの様な物を作ったが
評判が悪い。
ぶーたれた私は実家に帰っておせちをタッパーに入れて
持って行くとすこぶる評判が良い。
母のお節は黒豆こそ、じっくり煮ていたが、
30日の夕方から31日にかけて作って
二日までに食べ終わる。
3番出汁まで取るとかそんな事をしていない。
送ってきた日高昆布とみりんと醤油と出汁の素だけである。
最初に鶏肉を作って、其の出た汁を使って野菜を作って
実におおさっぱで有るが、母の微妙な味加減は解らない。
それ以来、31日にタッパーを持って取りに行く。
お雑煮だけは何度か習ったが、これも簡単。
様は鳥の煮方と出汁の素の加減である。
そんな料亭の板前の様な事をやっていない。
実に簡単でいい加減なのだが、それに慣れてしまった。
イクラの醤油付けも酒と醤油だけ。
しかも我が家は何と半々。
大雑把な母の料理は何故か評判が良い。
周りが怠けものの主婦が多いせいか、
お正月は母の所に来ておせちを食べて、
それでおせちを食べた事にする家族も居る。
勿論、何かを持ってくる。ウニのビン詰めとか
カニ缶を使ったサラダとか。
等価交換である。
大勢で食べるせいか、或いはみんなが同じ物を食べていると
共鳴感なのか、お正月とはそんな感じで過ごす。
三日なって実家に行くとそれらの残りが少しある。
だれだれが持ってきた何々とか言うのを
3日目に食べつくして、ビールを飲んでお正月が終わる。
今は昔の懐かしい思い出である。
以前、息子と娘達と我が家の母親の味について話した事が在ります。
時代ですねぇ。ハンバーグとカレーでした。
のたもたさんのお料理も、お嬢様にとってはきっと母親のお味として、心に残りますよw
後から、懐かしく思い出されるお味ですよ^^