腎臓
- カテゴリ:勉強
- 2012/01/08 12:01:18
昨日の講習会の内容は、如何にして透析導入を遅らせるか。
結論を言うと、尿蛋白を検出したら、すぐに腎臓保護作用のある降圧剤の服用を開始することが大事。
出来れば商品名「クレメジン」も早い内から始めるのが良いのだが、保険が通りにくい。
そして、薬剤師による最初の説明が一番大事。
単に「血圧の薬です」では「私の血圧は高くない」と言って服用しなくなる。
なので、腎臓の保護をポジティブな表現で説明すること。
ネガティブな表現だけでの説明は厳禁!
そして、腎臓に悪影響のある薬は可能な限り使わせないこと。
報告症例が多いのは、抗生物質と非ステロイド性消炎鎮痛剤。
抗生物質はアレルギー性が多いので、その人の薬歴にアレルギーがなければ防ぎようがないけど、過去にアレルギーがあったなら別の系統に変えさせる。
アスピリンに代表される非ステロイド性消炎鎮痛剤は、腎保護作用のあるプロスタグランジンの生産を止めるので頓服にさせるか、高用量でアセトアミノフェンに。
なかなか有意義な内容でした。