「明日、世界は滅亡する。」






その言葉は、あまにも簡単に、あまりにも唐突に俺に投げかけられた。



「・・・は？
　そんなわけないだろ。」


「何でそう言えるの？」


目の前にいる男は当然のように質問をする。


「何でって・・・だって・・・突然滅亡なんかするか？」

「否定できてない。」

「そんなこと言われたって・・・」


彼は俺の顔を覗き込んではっきりと言った。



「明日、世界は滅亡する。
　このことは誰にも否定は出来ないし、もちろん肯定も出来ない。」




こいつはこういう奴なのだ。
そう思うしかないだろう。




「まず、1つの仮定を立てるとしよう。

　この世界は存在しない。」




「いやいやいや、ちょっと待て。
　・・・は？」


仮定の段階からまず、ありえない。
そんなこと、ありえない。




「何で？
　君にはこの世界が存在するってことが証明できるのかい？」


「できるよ！
　現に今、俺たちはこの場所に、この世界にいるじゃねぇか！」





「それのどこが証明なんだよ。」




視線がぶつかる。
逸らしたくても逸らせない。
そんな空気が確かに存在した。



「確かに、俺たちはここにいる。
　それは本当のことだ。
　だけど、それは同時に俺たち以外の人間が存在していない、という過程に結びつく　んだよ。」


「な・・・何いってんだよ。
　いるじゃねぇか。
　家族、クラスメイト、隣の家のおばさん、みんないるじゃねぇか。」





「今、この場所には存在していない。」







「・・・どういうことだよ。」






「所詮、過去は過去なんだよ。
　誰かが俺たちの記憶をいじったとしたら？
　誰かが俺たちの過去を捏造したとしたら？
　誰にも否定は出来ない。

　そうだろ？」





言い返せない。
確かに、言うとおりだった。





「俺たちはここにいる。
　だからといって、この世界が存在していると言う証拠にはならない。
　第一、俺たちが知らない場所だってたくさんあるんだ。
　情報だけで作られた架空の場所かもしれないだろ？」






「っ・・・！
　そうだ！写真！写真は？！」




「そこに飾ってある写真、俺とお前しか写ってないだろ。
　お前の携帯の待ち受けだって。」







写っているのは俺とコイツの2人だけ。
そうなんだ。
そうなんだよ。
俺には何も証明できない。
・・・大切だと思っていた何もかもが存在していなかった、そう思うしかないんだよ。







俺には、何が真実なのか、分からない。
















ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ



電子音が鳴り響く。





「何だ・・・夢かよ。
　驚かせやがって。」




気づくと、俺はベッドの中にいた。



「ったく、アイツ・・・
　夢の中にまで出てきやがって・・・」



覚醒して、周囲を見渡すと視界に入る写真。




俺が1人で写っていた。







「ん・・・？
　あの写真はアイツと2人でとったはず・・・」







アイツと・・・2人で・・・
夢の中にまで出てきたアイツと・・・














アイツって・・・誰だ？


















明日、世界は



































あとがき的な何か。


どうもお久しぶりです蒼海です☆

いやー・・・何か意味分からない中二病全開ですね！！

まぁ、本当は漫画で書こうと思ったんですけど、コマ割るのめんどくさくｔ（（



いつも変なの書いてすみません。

2人とも名前は考えてないです。




今回も駄作でしたね。

お粗末さまでした！！