☆気質と遺伝子
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- 2011/12/11 00:07:22
心理学では先天的(遺伝的)に決まっている個性が「気質」であり、後天的(生後の環境)に決まるのが「性格」としていますが、気質を決定する遺伝子が見つかったそうです。(以下引用しました)
“個人の気質に関わる遺伝子を筑波大学の原田勝二助教授らが発見した。脳内の情報伝達に関わる遺伝子で、この働きを調節している部分の遺伝子配列の違いが、気質に影響を及ぼしているという。気質によってはストレスを感じやすい場合もあり、その遺伝子診断に応用できると見ている。
気質に関わっているのは『コレシストキニン(CCK)』という神経伝達物質を合成する遺伝子。脳の中で様々な情報を伝達する役目を担っており、記憶や人となどに関わっている。
研究グループは180人の同意を得て、それぞれの人のCCK遺伝子と気質との関連を調べた。この結果、この遺伝子の働きを調節している部分の塩基配列の1つが「シトシン(C)」でかかれている人と「チミン(T)」で書かれている人が約6対4の割合でおり、[T]を持つ人の方が気質テストで「損傷回避性」が高いことが分かった。
損傷回避性が高い人は悲観的で人見知りするタイプで、疲れやすいためストレスの影響を受けやすい。それぞれのタイプの血液を調べたところ、[C]を持つ人の方がCCK濃度が高いことも分かった。原田助教授は「遺伝子の違いにより神経伝達物質の産生量が異なり、他の神経伝達物質を作用しながら脳の働きに影響を及ぼしているのだろう」と話している。
人間の人格は生後の環境で形成される「性格」と、生来の「気質」とに分けられる。気質部分は遺伝子との関係が深いとされている。“
ストレスを受けやすい人って遺伝的なものなんですね。
自分がどちらのタイプなのか知りたいですね。