腐ったロミオとジュリエット４
- カテゴリ：自作小説
- 2011/12/07 20:03:22
＊ジュリエットが男です。
試しにコメント欄開いてみました。苦情はＭさん宅へよろしく～^^;
「じゃ、戻ろうか」
その目に浮かんだ涙を指で拭うと、おれは立ちあがって手を差しのべながらそう言った。
「え？ ここで待つんじゃなかったんですか？」
そう問いかけるジュリエットに笑いかける。
今おれ達は、教会に隠れさせてもらっていた。
誰かがここを探し当てたら、神父様に諭されている真っ最中…と言う態を装う予定だったのだ。だが、
「諍いをやめさせる、いい手を思いついた」
「じゃあ、まずジュリエットの屋敷へ行こうか」
そう言って手を引こうとすると、逆にそのジュリエットに手を引っばられた。
「なに？」
俯いたジュリエットにそう言うと、彼は俯いたまま
「俺の名前。本当は、ジュリエットじゃないんです」
「え？」
「ジュリエットは結婚相手の貴族がつけた名前で、本当は俺、ティボルトって言うんです」
そう言って、窺うようにこちらを見た。
「なんだ、いい名前じゃん。そっちの方がお前にぴったりだな」
そう笑いかけると、ジュリ…ティボルトは安心したように微笑んだ。
キャピュレットの屋敷に着いたが、意外と静かだ。
もっと騒ぎになってると思ったのに。
扉を叩いて召使を呼び出すと、出てきた女の子がおれの後ろにいるティボルトを見てびっくりした。
「姫様、なぜそんなところに…」
それを聞いて、キャピュレットの奥方と思われるおばさんが出てきた。
「何を大声出しているの？ …あら、ジュリエット。あなたいつ外へ出たの？」
そこへ、乳母と思われる老婆があわてて駆け込んできた。
「奥様、大変です。姫様のお部屋にこんなものが・・・あれ、姫様」
・・・・・置手紙をして出てきてから随分経つはずなんだが、なんなんだこの今更な反応は。
「まあ、いいわ。戻ってきたってことは考え直したってことだし。早くお部屋へ戻んなさい」
手紙を読んだ母親は、それだけを言うと何事もなかったかのように奥へ戻ろうとした。
つか、おれの存在は無視かいっ！
「ちょっと待てよ」
声をかけると、母親は面倒くさそうに振り向いた。
「あら、なにか用？ ジュリエットを連れ帰った礼金でも欲しいの？」
なんなんだ、このばばあは。
「違う。おれはロミオだ」
「あら、あんたがモンタギューのバカ息子？ ジュリエットを返してくれてありがと」
なんか、折角思いついた案だが、破棄したくなってきた。
「そうじゃなくて、あんた方に話しがあるんだよ」
そう言ったら、ティボルトの父親が出てきた。
おれを中に入れるって展開にはならないんだな。
「で、話しと言うのは？」
「おれとこいつの結婚を認めてほしい」
「なんだ、娘から聞いていないのか？ ジュリエットはとある貴族との結婚が決まっている。
それがわかったから連れて戻ってきたんじゃなかったのか」
「それは聞いた。でも、ティボルトもおれとの…」
そこまで言った時、急に腕を引かれ屋敷の中へ連れ込まれ、更には奥の部屋にまで連れて行かれた。
「今、ティボルトと言ったか？」
部屋の扉を閉め、キャピュレット氏がおれを睨みつけて言う。
「ああ、言った。こいつが本当は男だってことも知ってる」
それを聞いたキャピュレット氏がティボルトの方を見た時、
つないだ手から彼がびくっと怯えたのが伝わってきた。
男名だとなんかイマイチ萌えないｗｗ
次に急ぎますε≡≡ﾍ( ´Д`)ﾉ
ღまこっち３さん、今晩は。
え、そうですか？ やっぱりそう言うシュミが・・・
シフォンさん、今晩は。
そうですか？
ジュリエットとして妄想しているので、男名だと違和感があるのかもしれません^^;
ジュンさん、今晩は。
＞ヴィヨルン
おお、なんだかものすごくいい発音で聞いたみたいです♡
私長い事半濁音のピョルンだと思い込んでたんですよね^^;
虐待…はないけど、愛情もないって感じです。
FROSTさん、今晩は。
萌えてもらえてよかったです^^
むしろ男名の方が萌える気が・・・＾＾
↓
・浮かんだ涙
・窺うように
・びくっと怯えた