「皆さん、こんばんは。 銀のボーヤです」
「同じく、ボビーボーヤです」

「気がつけば、もうすっかり冬ですね。 空気の冷たさが、全然違います！」
「そうだねぇ。 気がつけば、全然ブログ更新されてないし！」

「あ、本当だ！ だあれ？サボってる子は？」
「じゃあさ、オイラたちが代わりに書いてあげようよ」

「と、言うわけで、今週のブログのお題は、「この冬に観たい映画」ですけど、ボビーボーヤは、何か観たい
　映画はある？」
「オイラはねぇ、『タンタンの冒険／ユニコーン号の秘密』 を、観てみたいの！」

「お！ いいねぇ！ オイラも、それは観たいと思ってたの！」
「でしょ？ 今度、みんなで観に行こうね！」

「それはそうと、この映画って、タンタン以外の人の顔が作り物っぽいけど…」
「それもそのはず！ CGで出来てるんだって！」

「え！そうなの？ 実写じゃないんだ？ じゃ、タンタンもCG？」
「うん、よく出来てるよね！ さすがは、ハリウッド！」

「あ、でも、３Dだって！ あの飛び出して見えるやつ！ 観てるときは楽しいけど、観終わってから、意外に
　目が疲れるんだよね…」
「何本か観たけど、１本見れば十分だよね。 ２本目以降は、３Dで観たか２Dで観たか、忘れてるし…」

「あ、飛び出さない２D版もあるって！」
「じゃあ、それをみんなで観に行こう！」


「他に何か観たい映画はあるかな？ ジーヤにも聞いてみよう！」
「ねぇ、ジーヤ？ この冬、何か観たい映画はある？ ビデオでもいいけど？」

「え？ オズ映画？」
「あの、ブリキのきこりとか、かかしが出てくる映画のこと？　え？二人とも、出てこないの？」

「え？ 臆病なライオンも、ドロシーちゃんも出てこない？」
「ねぇ、ジーヤ？ そんな、主要メンバーが出てこない、『オズの魔法使い』 を、観て楽しいの？」

「え？ オズ映画じゃなくて、オヅ映画？ あ、小津安二郎監督の映画のことを、言ってたの？」
「なんだー。それだったら、もっと早くに そうと言ってくれれば、いいのにー」

「え？ お正月に、みんなで観よう？ ねぇ、ジーヤ？ オイラたちには、『東京物語』 とか、『麦秋』 とか、
　まだ、あの良さはわからないんだけど…」
「うん。 ボーヤたちには、とても退屈だと思うんだよねぇ…。 え！ 一緒に観るボーヤには、栗きんとんを
　くれるの？」

「わーい！ オイラ、一緒に観ますー、おじい様～！ なんなら、今からでもいいしー！」
「あっ！ ずるーい！」

「わたくし、ずるいんです」
「いやあ、ずるいわけないよ」

「いいえ、ずるいんです」
「ええんじゃよそれで。 やっぱり、あんたはええ人じゃよ。 正直で」

「って、ナニコレ！ ボーヤが、小津映画のセリフを知ってたら、何歳のボーヤなんだろ？って、思われ
　ちゃうよね？」
「あはは、いいんじゃない？ オイラたち、じーちゃん子なんだしー！」


「あ、誰か来たよ？ 誰だろう、こんな時間に？」
「あ！スカイボーヤだ！ 久しぶりだねぇ」

「今日は、どうしたの？」
「カレーなら、少し残ってるけど」

「え？ 食べに来たわけじゃないの？　なあに？ その、手に持ってる袋は？ お届け物？」
「あ！ もしかして、少し早めのクリスマス プレゼントとか？」

「え？ 中身は、みかん？ あ、昨日、みかん狩りに行って来たの？ それにしても、ずいぶん紛らわしい
　袋に入れたねぇ」
「いいなー。 オイラも、みかん狩りに行ってみたかったなー」

「あ、そうだ。 今ね、この冬に観たい映画をみんなに聞いてたんだけど、何か観たいのある？」
「え？ もう、すでに観ちゃった？」

「何の映画を？ あ、わかった！ 『三銃士』 でしょ？」
「そうだねぇ、スカイボーヤは、レトロモダンなの好きだものねぇ」

「え？ 違うの？　三谷幸喜監督の 『ステキな金縛り』 を、観たの？」
「それって、今、人気の映画だよね？」

「え？ しかも、みかん狩りのあとに、映画に行ったの？」
「おぉ！ スカイボーヤにしては、ハードスケジュールだったねぇ」

「で、どうだったの？　え？ 少し無理があったけど、おもしろかった？」
「それは、良かった！ でも、あまり無理しちゃいけないよねー」

「あ、タダだと思って、ずいぶん映画のチラシをもらってきたねぇ」
「あ、『ミッション：インポッシブル』 は、続編をやるんだって！」

「『ALWAYS 三丁目の夕日』 も、続編をやるのかー。 あっ、でも、３Dじゃん！」
「『スター･ウォーズ』 も、３D！？」

「最近、３D映画が多くなったねぇ…」
「うん。 オイラは、内容がおもしろければ、飛び出さないぺっちゃんこの映像でも、いいと思うんだよねー」

「なんでもかんでも、飛び出せばいいってもんじゃないよね！」
「うん。 よい子の皆さん！ 左右をよく見て、飛び出しましょうね！」