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『陰陽師―安倍晴明の末裔たち』荒俣宏 

『陰陽師―安倍晴明の末裔たち』荒俣宏 集英社新書(2002年、680円)

 陰陽師安倍晴明を現代の世に知らしめた荒俣宏の著述である。安倍晴明や陰陽師・陰陽道にまつわる人々を、著者がフィールドワークしてまとめたもの。内容は晴明末裔の土御門家と近世の陰陽道事情、吉備(岡山)の上原大夫(相人)、岡山の金神信仰と金光教、土佐の博士(陰陽師)、高知県物部村いざなぎ流を取り上げている。陰陽師と銘打っても、民間陰陽師とその周辺の祈祷師・霊能者・宗教者が主体である。
ここに挙げられたものは、陰陽道華やかなりし平安の時代をぐっと下った、近世、江戸、明治、大正、昭和のお話が中心で、マンガや小説に取り上げられる華麗な宮廷陰陽師を想像して読むと、面食らうと思う。
 後世、陰陽師がたどった末路を知る意味で、『少年陰陽師』や『風の陰陽師』で陰陽師を知った若い世代にも、いつかは読んでもらいたいもの。内容的に小・中学生には、やや難しいかもしれないが、陰陽道の歴史的変遷を学ぶ入門書としては読みやすい部類かもしれない。
 ご存知、『帝都物語』作者の荒俣宏が、作家としての想像を逞しくして内容を誇張してはいまいか、と思われる部分が少々目に付くので、文章の引用や信用を置くには他の文献で裏を取ったほうが良さそうである。少なくとも、陰陽師だろうか?と思われる陰陽師に近しい存在を陰陽師と言い切ってしまっている点は、違和感を覚える。
 陰陽道、安倍晴明についての本が出し尽くされた感のあるブームの後半に、学者たち以外の一般層が取り上げなかった分野について書いている点は、陰陽道-晴明ブームの火付け役として、さすがだと言わざるを得ない。

私はこの著述をまったく知らなかった。恥ずかしいことである。金神について調べに行った金光教図書館で図書館員の方から、参考になるからと教えていただいたものである。

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2011/12/04 11:52
人様の本を要約したような同人誌しか作っておりませんので、
商業誌に書いたら、著作権で訴えられかねません。

今時、陰陽道で本を買う人もあまり居るとは思えませんが。
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2011/12/03 22:47
いっそ瀬織津様が1冊書かれては?
勉強になるし、運が良ければ印税というお小遣いも入ってくるし・・・。
一石二鳥ですよ (^^)v



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