Nicotto Town


蒼海のヲタ日記㈱


小説『雨の中、君と嘘と。』【Ⅳ】


「あなた、いつまでその服着てるつもりなの?」



「・・・」



私は彼に質問をする。

何の意味もないけれど。


それでも、私は聞きたかった。




「去年もずっと長袖だったでしょ。
 今年はどうするの?ずっとそのままでいるつもり?」



分かってた。

こんな質問したって彼が嫌な気分になるだけだって。

こんな質問したって私が虚しい気分になるだけだって。




「・・・それって、答えなきゃいけない?」


「えぇ、もちろん。
 質問は答えがあって初めて成り立つものなのよ。」


「真面目に答えてくれなかった君に言われたくないよ。」




「・・・忘れたわ。そんなこと。」

















「・・・空ってすごいよね。」


彼は突然話し出した。




「同じ景色って訳じゃないけど、上を見たら絶対存在してる。
 あぁ、今日も昨日と同じだったんだな。
 明日も同じなのかな。って思う。」



「それって嫌いだって言いたいの?」









「好きだよ。」









「・・・そう。」






「きっと俺が生まれる前から蒼くて、俺が死んでも蒼くて。
 きっと俺が生まれる前からそこにあって、俺が死んでも何も変わらないんだろうな。」




「そうね。私も好きよ。」







「ダウト。」








「・・・嫌いじゃないわ。」










彼は空を見上げる。

蒼く澄んだ空を。







視線を自分の制服に落としてから彼は口を開いた。








「俺、寒がりなんだよ。」








彼には似つかないぎこちない笑顔が私の脳裏から離れなかった。














アバター
2011/12/17 15:32
師匠!

お久しぶりでしたノノ
stpお届けですb
アバター
2011/12/02 21:44
なんか、見守りたくなっちゃう♪



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