吸血鬼と孤塔の少女。【アリス/四季サークル小説】
- カテゴリ:自作小説
- 2011/11/27 17:45:11
本当にこれでよかったのかな?
"私は私"、そうだよね――?
なのに見上げた空は、凄く狭くて。
私はだぁれ?
此処に居ても良いの?
――私に意味を下さい
私が私で、私は私?
―――もう一人じゃないって、言って 欲しかっ た の に、
*****
不思議な感覚がした。
握った君の手は私と同じ、氷みたいに冷たくて。
「…ぇ?」
同じ顔。
「へーえ、君、良い趣味してるね。」
あははっ、と小さく笑って、黒いふわふわのドレスに身を包んだ少女は真っ赤なカーペットの敷き詰められた床に降り立ちくるりと回った。
背中に生える白い四本の荊になる七色の宝石が、ちゃりん、と鳴いた。
舞うように揺れる、雪のように白い真っ白なツインテール。
好奇心という名の無邪気な光を湛えた血のように紅い、真紅の瞳。
「…どーして……、」
思わずあとずさろうとした私の手を、少女の陶器のように白い手が掴んだ。
冷たくて、誰の温もりも知らない寂しい手で。
「"君は私"、"私は君"。」
「――ッ?!」
抱き寄せられ、耳元で囁かれた、甘く誘うような言葉。
温かい吐息が微かにかかる。
その吐息は、ほんの少しだけ、鉄の匂いがした。
「今から"私たち"は、"一人"になるの。」
触れ合う鼓動。
華奢な二人の少女の身体の影が、差し込む紅い月明かりに重なった。
間近で絡み合う真紅の視線。
目尻から頬にかけて伸びる、獣の爪で引っ掛かれたような赤黒い刺青に、少女が愛おしそうに頬擦りした。
それは、二人"お揃い"の刺青で。
「ねえ、君の名前、私に"頂戴"?」
スゥ、と冷たい手が、私の首に添えられる。
「…なま…え…?」
直後つかまれる、細い首。
「―――ッ?」
ふわ、と私の裸足のつま先が床から浮いた。
「そう。名前。」
ぐぐぐ、と肉などついていないようにさえ見える腕に力が入る。
氷のような細い指が、喉に食い込む。
「――ッぁ゛…ッッ…ぁ゛……、、」
反射的につかんだ少女の腕はびくともしなくて、弱弱しくもがく脚がだんだんと抵抗を止める。
両手で天に掲げるように吊るされた私の灰色の髪がもがくたびに揺れる。
真っ白な絹をただ人が頭と手を入れられるように切っただけのローブも一緒に。
吊るされても床につきそうなほど長い濡れたように滑らかな髪は、生まれてから10年間、ずっと鋏をいれたことがない。
「大丈夫、死なないよ?"一緒"になるの。それだけだから…。」
ね?
吊るされた影が、もがくのを止める。
くたっとなったその影は、もう一つの影にまた抱かれて。
「ずっと、ずーーっと、"一緒"だよ…?」
*****
殺しちゃうほど愛してる。
みたいなノリで終わっちゃったけどそういう意味じゃありませぬwwww
文章の深読みをしていただければコレ幸い、また読んでいただいて有難う御座いましたw
この続きをあげるのはテストと重なる関係で相当あとになると思いますが、どうか待ってもらえると嬉しいなw
ではでは。
ヤンデr…いえなにも。
相変わらず糾ちゃんは最高だなぁ^q^w
思わず画面に見入ってしまったおww
続きΣ(゚д゚*)!!
待ってます待ってます待ってます待っry!!!←
相変わらずのカリスマっぷり最高っす((
何ですかこの文才様が!!!(((ぇ
文章能力分けてくれww^p^
ロワター
違うてwwwwwwww