T部長
- カテゴリ:30代以上
- 2011/11/25 10:04:54
若かれし頃のT部長。
まだ、内装の右も左もわからない頃のお話。
職人の中に、よくいるんですが、変な人がいて、
主導権を握りたがる人がいます。
いわゆるどっちが上かみたいな、子供じみた。
特に、弱そうな人に対して。
新人のT部長に、そんな職人が声を掛けます。
「おい、兄ちゃん。そこのインパクト取って。」
と、高い足場の上から、下にいるT部長に、命令します。
「何!?兄ちゃんだと!インパクトって、なんだよ。
どれが、インパクトかわからねーよ。
お前の道具だろ。自分で取れよ!」
まー、こんなこという新人は、めったに、いないと思いますが、
T部長は、最初から、こんな感じだったそうです。
しかし、最初は、それで喧嘩になり、もめますが、
結果、そういう毅然とした態度が、相手を納得させ、
良好な関係を築いていったそうです。
徐々に、人は、成長していくものですが、
最初から、T部長は、今と、さ程変わらない感じだと知り、
私は、うけてしまいました。
ある現場でのこと。
私は、そこへ、一日、立合いにいきました。
その日は、左官屋さんのSさんが、仕事をしていました。
Sさんは、下町のちゃきちゃきの江戸っ子という感じで、、、
休憩時間に、腕時計を見せて、私に、こーいいます。
「このロレックスさ。Tから取り上げたんだよ。」
私は、T部長を、呼び捨てしてることも嫌でしたが、
取り上げたという言葉が何を指すのか全くこのときは、
わかりませんでした。
私は、ただこのSさんに、とても不快なかんじを受け、
T部長と良くないことが、何かあったんだろうなぁと想像していました。
T部長は、前の会社を倒産させています。
もちろん、そのときは、社長です。
そのことについて、私が、知っている話は、
そのときの信頼してた専務が、
社長に、内緒で、勝手に不動産等に資金をつぎこみ、
経営を破たんさせたとのこと。
そのまま、その専務は、失踪。
しかし、私が、知ってるのは、そこまでで、
その後のT部長は、どうしたのか、意外な人から
私は、知ることになったのです。
T部長は、以前のその倒産した会社で、
今は亡き大女優Oさんの家の内装を手掛けていました。
そして、そこに、ちょっとした工事で、私が立合いに行ったときのこと。
休憩中に、Oさんが、私に、こう聞きました。
「ねー。どうして、あなた、Tさんなんかの下で、働いてるの?」
それは、まるで、テレビや映画で見るセリフのようです。
「いや、今の会社に魅力は、ないんですが、
T部長の魅力に引かれまして、、、」
「えーーー。あんなダメな人。」
「はい、あんなダメな人をです。」と、私はその言葉にのっかりました。
「前の会社、潰したでしょ。そのとき、あの人、ほんと酷いことしたのよ。
自分の家を手放し、自分と奥さんの実家の家や財産まで、すべて処分して、
下請けさんたちに、当てたのよ。家族からしたら、最悪の人よ。」
「はぁー。」
「ねー。どうして、あなた、Tさんなんかの下で、働いてるの?」
CMで、聴いたままのその可愛い声で、Oさんは、私に繰り返します。
この内装の仕事をして、持ち逃げする人。自殺する人。
倒産させて、家族は、高級ホテル住まいさせて、失踪する人。
いろんな人を私は、見ました。
しかし、逃げ出さずに、真っ向と向き合った人を見たこと
ありません。このT部長のように。
集めた全財産は、未払いの下請けさんたちに対して、それを当てても、
足らなかったそうです。しかし、全てを失いましたが、
その人脈は、失わなかったそうです。
あのロレックスの左官屋のSさん、その時計をおそらく
そのとき、もらったのでしょう。
しょうがねーなで、未払いを許した思い出の品なんでしょう。
それを、ある意味、自慢したかったのかな。
と、いうのも、、、
午前2時、明日、引き渡しの大突貫の現場で、設計の先生が、
この場所に、レンガを積んで、ほしいと我儘を云う。
それに、手立てのない私。
横にいたT部長が、携帯をかける。
えーー、こんな時間に、誰に電話してるの?
「あ、もしもし、寝てた?そらー寝てるわな。ハハハ。
今から、ちょっと、来いよ。えー。来たらわかるよ。
いいから、来いよ。」
うん?いったい誰と話してるんだ?
一時間後、真夜中の3時、ロレックスしたSさんが、
「しょうがねーなぁ!何時だと思ってんだよ!」
と、颯爽と現れた。かっこよすぎる!
T部長の人とのつながり方、マジで、はんぱないっす!
取引先ですか。
ぷぷっ、それは、賢明かも^^
私が、女ならパンツ下ろしてます。(←みなさん、ご一緒に、 ド下やないかい!)
ついていきたいと思わせる要素に、
その人が、独りじゃ何もできない謙虚さを
いさぎよく持ってることにもあるんでしょうね。
仕事で、人を使って、という言葉がありますが、
Luciaさんが、いうような人でなければ、
けして人を使うというのは、簡単ではないですから。
めんどうになって、一人になりたいって思うこともある人と人との付き合いですが、
生きていく上で、切っても切れない、ほんと奥深いものだとつくづく感じます。
私にとって、今までも、これからも、ずっと永遠のテーマです。
たとえ、一時的に存在自体抹消されても、、、ふふふ^^
えらそーなこと云ってごめんね^^
でも、willさんには、まだまだ、未来をどんな風にも変えられる
可能性を持っているので、視野を広く持って歩んでほしいです。
がんばってね^^
THE魅力
って、やつですね。
真似できないですけどね^^
目指したい人です。はい。
私も付いていきたい・・・・・ ♥
でも奥さんになったら大変かもしれないから、取引先になることにしましょう・・・・☆
そりゃ惹かれるわけで。
少し愛して長ーく愛して♪でしょうか?
勿論、もともとの能力も大切だけれど
「この上司の期待に応えたい、上司の顔に泥を塗りたくない」
と思えば、部下はどんどん力を付けて成長していくし、
上司はチョット難しいことでも「こいつならやり遂げられる」と思えば
責任のある仕事も任していくことが出来る。
逆に、「うまくいった仕事は上司の手柄、
うまくいかないのは能力不足な部下のせい」
ならば、部下は「どーせ、責任とるのはアイツだから」
と、必要最小限度のことしかしない。
お店なんかでもそう。
一見さんしか来ない店と常連さんで賑わう店。
人と人の繋がりを大切にするお店には常連さんがつくし
お客さんの方が新しいお客さんを連れてきてくれる。
学校もそうよね。
上辺だけ人当たりが良くて、生徒のご機嫌を取ろうとする教師と
厳しくても愛情を持って生徒と接する教師。
小学生でも不良生徒でも、その違いは直ぐに見分けるよね。
夫婦も同じ。
俗に、男は身体で、女は頭で.....というけれど、
パートナーの人間性を頭が拒否したら
何10年も、というのは無理。
(子供が小さいうちは優先順位が変わるから、
頭が拒否するのではなく、一時的に存在自体抹消.....^^)←覚えておこうね。
親子もそうよね。
人間的に尊敬できなかった父親は、私にとってATMでしかなかったけれど
国外へ出稼ぎに行って、クリスマス時期にしか帰ってこなかった舅と夫の間は
シッカリとした信頼で結ばれていた。
一緒の空間にいる、物理的な時間の長さとは関係ないのよね。
結論
ついていきたいと思わせる仕事をする人には
家族にも、ついていきたいと思わせるし
仕事の関係者も、家族もその人を支えていく (^_-)-☆
僕は『父=仕事人間=家庭放置』の固定概念が、幼い頃から出来上がっていましたから、
違った考え方を聞けてとても勉強になりました!
僕は、家庭をこよなく愛する『妻子溺愛おやじ』を目指します←←
仕事も充実させたいという気持ちはありますが、何よりも、
自分に奥さんや子供ができたとして、僕のように感じて欲しくないと思うのです。
寂しい思いは、絶対にさせたくないという強い意志のもと、精一杯働きたいと思います^^
やっぱ、仁義切り通す人間に人はついていくんだね(゚д゚)(。_。)(゚д゚)(。_。) ウンウン
仕事人間というのは「仕事の為」の大義名分にあぐらをかいて
すべき事も、出来ることもしないで逃げる人間の為の形容詞だと思うの。
ふふふ^^そっか、仕事人間って、どっちかというと、いい意味では使われてないんですね。
下で、willさんにもコメントしたんですが、
どちらかというと、私は、前向きなとらえ方をしてました。
でも、それでも、Luciaさんと私の考えは、似てますね^^
用は、家庭一つ大事にできない人に、仕事ができるか!って、ことですね^^
彼は、金銭と信用・信頼のどちらの方が貴重なのか、
どちらが一度失ったら取り返しようがないのか
それを良く知っている人だと思う。
まさに、そうですね。
その上、それを計算という風に感じないのが、また魅力なんですよね。
本能といいますか^^心の向くままがそれを選択するように、私は、思えます。
私、一度、酔った部長を家まで、送ったことがあるんですが、
奥さんが、ほんと礼儀正しい素敵な美しい方で、
そんなことが、あったなんて微塵も感じさせない笑顔で、
お礼を云われたんですよ^^
あの笑顔の裏に、借金を踏み倒していたら、許さなかったわよ!的な芯の強さが、
隠されているんですね^^
いいことおしえていただき、ありがとうございます^^
最後に、夫婦の信頼関係は絶対よの。
Luciaさんのお惚気^^
ごちそうさまでした^^
ごめんね。
ちょっと、下の受け答えは、いろはにかまをかけちゃった。
2回もコメントさせてしまった。ごめんなさい。(ふふふ^^狙い通り)
でも、どーしても、家庭側からの部長の見え方をしりたくて、
でも、ボクの考えとだいたい一致してて、ほっとしました。
ボクもね、逃げた場合のことと比較したんです。
どんな仕事もそうですが、特に、内装って仕事。一人じゃ、何もできないんです。
人脈を、この危機の中、残せたということは、希望を残せたということなんですよね。
もし、逃げてたら、その場はしのげても、可能性はゼロです。
ずっと、逃げ続けるだけの人生です。
希望を残せれば、家族もばらばらにならずに済みますし、
現に、再起したら、下請けは喜んで、ついて来たわけですから、
結果が、すべてを語っていますよね。
ただ、それでも、奥さんは、どんな気持ちなのか
知るすべもありませんから、いろはの感想を聞きたかったのです。
安心できる感想で、ふふふ^^、変な話、ほっとしました^^
その上に、ご家族の大変だったことの貴重なお話まで、させてしまって、
ごめんなさい。
いつも、いろはから放たれるその希望の光は、そのような経験を踏まえての
ほんとの力強い光なんだなぁって、つくづく感じました。ありがとう^^
ふふふ^^
愛人ですか^^
しかし、部長は、マジで若い女の子に、もててましたからね^^
可能性あるかもよ^^
ふふふ^^
確かに仕事人間は、子供や奥さんにとって、辛いものですよね。
willさんは、それで、悩まれて、そういう考えになっていったんですね。
ボク自信、仕事人間について、あまり、深く考えたことないんだけど、
仕事が、生きがいになるというのは、最高の幸せだと思いますよ。
仕事を愚痴ってる人は、やはり、顔がなんといいますか、さえないですよね。
ただ、それと家庭をうまくやっていくことは、別だと思います。
本当は、家庭を大事にしないことを、仕事の所為にすることが、嫌なんだと思いますよ。
仕事大好き人間で、家庭を大事にしてる人もいますからね。
はなっから、仕事人間は、ダメと決めつけずに、仕事人間を目指して、顔は生き生き、
更に、家庭を大事にする人をwillさんには、目指してほしいと思いますね^^
それが、willさんにとって、父を本当に超えるってことじゃないのかなぁ^^
偉そうなこといって、ごめんね^^
こんな考えもあるよ程度に、参考にしていただければ、幸いです。
で、T部長の話だけど、それとは、ちょっと違うンだな^^
けして、家族を捨てたわけではないですし、
大女優のOさんが、云ってた通り、奥さんの家族の財産までといってたでしょ。
それを、どうやって支払いに当てられるようになると思います?
おそらく、脅すなんてことはできないでしょうから、協力があったからだと思いません^^
Oさんは、それをひっくるめて、わかった上で、あえて、ダメな人っていってるんですね。
そういう回りの協力を集めてしまうところも、人柄なんでしょうね。
そんな大事な人を巻き込んで、ダメな人ねって云ってるんですが、
Oさんは、T部長のこと大好きですからね。
ふふふ^^日本語の裏返しの意味って、難しいけど、面白いよね^^
すべき事も、出来ることもしないで逃げる人間の為の形容詞だと思うの。
T部長は、だから私の解釈で行くと「仕事人間」では無いわ。
彼は、金銭と信用・信頼のどちらの方が貴重なのか、
どちらが一度失ったら取り返しようがないのか
それを良く知っている人だと思う。
一時的に手持ち財産を失うのと、恨みを買うのと
どちらの方がより恐ろしいのか。。。。。
本人が恨まれて殺されるならまだ良い。
もし、危害の手が奥さんや子供(居るのかな?)に及んだら?
彼は家族を生け贄に(夫人を差し出す)したのでもないし
物乞いの為に交差点に立たせた訳でも
飢え死にさせた訳でもないのでしょ?
家庭を犠牲にしたのではなく
誠心誠意を尽くす事で、逆に家族を守ったのだと思うわ。
それに、Cosienza(日本語が出てこない....)の問題もあるよね。
(......辞書を引いたら「良心・良識」)
年収、学歴、肩書きを第一条件に婚活している/した人にとっては
どうだかわからないけれど
T夫人は、部長が良心の呵責を持つことを潔しとしない人だから結婚したのだと思うし
もし、自己破産でもして借金を踏み倒していたら、逆に彼とは縁を切っていたと思う。
うちのダンナも似たような業界で、信用だけで仕事を繋げているような人。
そこまでの責任を追い込む気もないから、下請けや従業員を使わない一匹狼だけれど。
家計は万年火の車。でも、夫婦の信頼関係は絶対よ。
その借金の保証人に父はなっていたし、父以外にも数名保証人がいました。
父の弟は、自己破産して借金はチャラです。
その代り、保証人になった人達はその借金を返すはめに。。。
借金作って自己破産したくせに、父の弟は自社ビル兼自宅を売却せずそこに住んでいます。
売却すれば1億円くらいと聞いています。(←名義は奥さんだったかな?)
これっておかしいですよね?
社長だったら、できる限りのことをして借金を返済するべきだと思います。
自分たちの生活を確保して、従業員や下請けの人たちを見捨てていいもなのか?
そう思うと、T部長の行動は間違っていないんじゃないかな?
会社が倒産しても家庭がダメになるとは限らないし、そこからの生き方が大事なんだと思うな。
うん!私だったら逃げる男より、責任を果たす男の方が好きだわ!^^
T部長、格好いいですねぇ^^
午前3時に来てくれるSさんも男前。
仕事する上で、このお二方の下でなら頑張れそうです。
じゃぁ、この人の家族になれるか?
と、聞かれると……………ですが(^^;
愛人になら……なれるかも^^
あぁ、でもT部長みたいな人は
愛人とか作らないタイプかもですね。。
しかし家庭を捨ててまでは・・・ちょっと家族が可哀想です。
仕事人間。父が以前そうだった、仕事人間。家庭を放置してまで仕事をする、仕事大好き人間。
社交性抜群。世渡り上手で、どんどん出世。羽振りもいい感じ。周りから見たら完全なる勝ち組。
放置された子供の僕。とても傷つきました。
『家庭のために仕事を頑張るんだ。』と言い張る仕事人間。
『仕事ばっかして、僕の相手はしてくれないの?』と主張する子供の僕。
『仕事と私たちどっちが大事なのよ。』と禁句を口にした母。
仕事人間、憧れるけど決してなりたくない人間。
家庭を犠牲にしちゃうんだよ。
会社をよくするためとかの理由じゃなく、義理だけの為に^^
ボクは、ほんとT部長の奥さんも、すごいなーって思ってます。
実際に、奥さんはどのように思ってるのかは知りませんが、
いっしょに生活されてるってことはね^^
耐えて、ついっていってるのでしょうかね^^
まぁ、すごい夫婦ですよ。ふふふ^^
大変な時に逃げ出さなかったT部長は、それだけで信用できる男だと思います!
うーん、なんか、かっこよすぎるゾ!T部長!
人柄に魅力がある人って、不思議と人が寄ってきますよね。
それがきっと「人脈」となるんでしょうね^^
私はそういう男性、嫌いじゃないなぁ~!結婚してもいいかも(笑)
近づきたいとは、思いますが、、、^^
ボクは、家族を守って、逃げる人を、良いとはいえないけど、
それはそれで仕方ないと思うのね。
しかし、T部長は、それすらできない、まっすぐな人なんですよ。
仕事人間の前に、この人は、やっぱり男らしいなんですよ。
(実際は、男は女々しいものだから、世間でいうドラマの世界の男らしいかな。)
T部長のこの行動、いいか悪いかは、別として、
人が人についていく究極の形ですよね。
意識してそうしてるのかわかりませんが、
人との情けが、家族よりも何よりも大事な人なんでしょうね。
多くのお金を失いますが、多くの人の気持ちを失わない。
仕事人間というビジネスだけでは、判断できない魅力だとボクは、思いますよ。
このSさんとの関係がいいでしょ^^
Tと呼び捨てするくせに、
全ての行動が、T部長に従順なんだよね。
それと、お互いの会話の言葉が、全くこびてないとこが、
また良い味だしてるんだよね。
ほんとに仕事人間!!!やり方がハンパないすね。
ただ、家族からすれば、おいおいって感じでしょう^^;
けんじくん 真似するとこは真似して・・・ほどほどに・・・してほしいなあ。女性としては(*´▽`*)
上司に恵まれてる会社に当たったことのないふくにとって
T部長は、うん、かっこよすぎるw
ほれてまうやろ~~~~~(ノε`●)ィャン☆
T部長とSさんとの関係も、男っぽくていいですね(΄◉◞౪◟◉`)