Nicotto Town


厨二病もここまでだ!!!←は


~争いの無い世界~*最強少女の知られざる過去Ⅵ*

――ああー…どうしようかなぁー…

手紙をポストに入れてきたのはいいものの、ちゃんと読んでくれただろうか。
いや、インターホン押したから大丈夫…ってこれじゃあピンポンダッシュじゃないか。
などと考えながらその子の家の前をうろちょろしていた。

その子の家は大きかった。
屋根はこげ茶で、白色の家。
窓はクリーム色したカーテンで閉めてあった。しかも全部。
一度話しようかな、と思いつつ立ち止まる。
手を伸ばせばインターホンはすぐそこだ。
けどあれ以来あの子私に会ってくれるのだろうか…

そんな不安をふり切って、思い切ってインターホンを押そうと手を伸ばす。
と、インターホンに触れる寸前に扉がガチャリと音をたてて小さく開いた。
何処からひょこっと顔が出てくる。

――…?
――え、あ、ちょ、んーっとね、ははは…

心の準備が出来てない私は意味が分からない言葉をテキトーに並べる。
けど少女は何が何だか分からない、と言うような表情でこっちを見る。
…うわあ、苦手。

――…手紙、読ん…だ?

何気ない質問から始まる会話。

――手紙って…これ?

包帯を巻かれた右手を出す。
その右手が持っていたのは、淡いピンク色の紙。

――…読んだの?
――…

小さく、頷いた。
それから無表情から口元を綻ばせる。

――…嬉しい、手紙なんて…は、初めてだから…
――そ、そうなんだ
――うん、内容…読めなかったけど…

苦笑いしつつも答える少女。
それからジーっと少女は私の方を見る。

――…外、寒くないの?
――え?あ、まあ…うん、もう帰るし…

大げさに笑うと少女は少し困ったような表情で言った。

――…帰るの?
――えっとー…偶然通りかかっただけだからねー

ずっと家の前に居たくせに嘘を吐く。
私でもあまり嘘は吐きたくなかったけど…この程度なら大丈夫かな。

――ね、ねえ、お茶出すから中に入って!
――は?
――別に入っても私一人だから

近寄ってくるとは気付かずに強引に手を取って家に入れようとする。

――え、ちょっと待って、私があんたの家に入る理由なんて―…
――この前助けてもらったお礼がしたいの!

若干叫ぶように言い、流石に私は諦めて入る事にした。

リビングに招かれると、少女はお茶を出す為キッチンへ向かう。
少し辺りを見渡すと部屋はきっちりしてあり、物も整えられていた。
とりあえず床に座ると同時に淹れ立ての紅茶を私の前に置いた。
それから私の向かい側の方にちょん、と座ると、少し下を向いてもじもじし始める。
…成程、招いたのはいいものの話す事が無いのね
と、思うとふと横に見たら写真立てが視界に入る。

――ねえ、あの写真…
――え?
――いや、お父さん?

写真立ての方向に指を指しつつ問う。
少女は立ちあがって写真立てを手に取ると、また床に座って言った。

――これ、私の兄貴の写真なの
――お兄さん?
――うん。私と兄貴のは…これだけしかなくて…

次第に表情も泣きだしそうで、声も震え始めてる。
これ以上あの子の兄についての話をするのは止めよう。
…私には、分かる。


…この子は、私と同じ。大切な兄を失ってしまったんだ。


その悲しみは痛いほど分かる。
私も両親の事思い出すと息が詰まって呼吸がしづらくなる。
それと一緒なんだ。今でも、忘れられないんだ。
それとも、この子は己の兄の事を忘れたくないのかもしれない。

――ねえ、両親は?
――…

自分でも不味い質問だと思った。
答えてくれるか、一か八かの賭けだった。
少女が口元をきつく締めた時、私は別の話題を変えようと口を開くが――…

――両親は、私が一歳の頃に亡くなったの。
――…

弱々しく、両親の事を話す少女。

…一歳の頃に亡くなった…?

――だから、兄貴が私を育ててくれたの…

次いで兄の事。
成程、話は全部つながっている訳か。

――…けど

黙って聞いていると、途中で言葉が途切れた。
視線を少女の口元に移すと、微かに口が動いていた。



―私が六歳の頃に兄貴の死体が湖に浮かんでいたの…―



口先を読んだら少女はそう言っていた。
声に出したくない、信じたくない出来事。

――…そっか

言いたい事が思いつかなかった。
こんな言葉じゃ、駄目な筈なのに。

馬鹿ね私。悲しそうな子を見たら慰めの言葉を一つや二つかければいいものを。
なにが思いつかないよ。このまま放っておいて良い状況じゃないのに。


乱暴に髪を少しかき乱すと、少女は下を向いたまま袖で目を擦る。
私は、それを見なかった事にした。
泣いていた、なんて誰にも知られたくない事だろうし…泣いてしまったら見られない様にするって言う事は誰だってする。


――ねぇ…


少女は手に大事な写真を入れた写真立てを持ったまま、私に話しかけた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~続く
書くのに時間かけ過ぎだぜ私!!((

絵を書いたりー他の人の小説見てたりーなんてしてたら自分の小説の事忘れてたし((


…さて、後4つで納めないと((

「Ⅰ」←こういう系はⅩまでしか出ないのよね((
忘れないうちに続き書き始めようかなぁ…

#日記広場:自作小説

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2011/11/14 22:48
             。+゚✽✿✽゚+。Y⌒Y⌒Y。+゚✽✿✽゚+。
           
                  友申感謝だじぇい!

               文字間違い多いけどよろしくね!

              ふふふ・・・友達が増えてきた・・・。

              あっ!ブログ見てひかないでねー^^

             。+゚✽✿✽゚+。Y⌒Y⌒Y。+゚✽✿✽゚+。
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2011/11/14 21:02
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こんにちは(o'∀')ノ
私は前田ですけど。と申します✿ただ今、私の入っているサークルでめんば‐集めをしているのですが…
ちょうど目に留まった貴方様をスカウトに参りました^^❤
実話恋愛小説を毎週金曜日に最新しています(´ω`)入って、金曜日だけ、サークルをチェックしていただいて構いません(o´∀`o)ノ
週1なので見忘れて、遅れることもありませんし、一話もそんなに長くはないのでサークル活動とか、真面目に考えていただかなくても結構です(*´ェ`)ノ
可愛らしい女の子にぜひ、体験談を読んでいただいて、こういう恋もあるんだなぁとか、悩んでいる方にこういう恋もいいよねって思っていただきたいのです✡
迷惑でしたら、このcommentは削除していただいて構いません^^

URL(* 'ω')ノhttp://www.nicotto.jp/user/circle/index?c_id=170031  

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