■近代文藝之研究|研究|美學と生の興味(27)
- カテゴリ:その他
- 2009/05/23 06:48:47
■近代文藝之研究|研究|美學と生の興味|中 遊戯説|一 (6)
茲で必要なのは、シラーが遊戯といふ語の意味である。彼れに從へば、遊戯性とは畢竟精神の自由な活動といふに外ならぬ。而して其の自由はやがて人間の本性の完成せられる状態であるから、遊戯には人生の理想と相接する重大な意味がある。遊戯といふことの價値が非常に高いものとなる。
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*註1:茲で
「茲」の俗字体か(?)。
http://www5e.biglobe.ne.jp/%7Ehanadada/tougetsu/moji/koko.jpg
*註2:必要
「要」の俗字。
http://www5e.biglobe.ne.jp/%7Ehanadada/tougetsu/moji/you.jpg
*註3:遊戯
「遊」の旧字体。「シンニョウ」は「二点シンニョウ」。
「戯」の旧字体。
http://www5e.biglobe.ne.jp/%7Ehanadada/tougetsu/moji/tawamure.jpg
*註4:畢竟
「竟」の正字体。
http://www5e.biglobe.ne.jp/%7Ehanadada/tougetsu/moji/kyou_tsuini.jpg
原本には「竟畢」とあるが誤植と思われるので改めた。
*註5:精神
「精」の正字体。旁の「青」の「月」が「円」。
「神」の旧字体。「示」+「申」。
*註6:状態
「状」の旧字体。
http://www5e.biglobe.ne.jp/%7Ehanadada/tougetsu/moji/jyou.jpg
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■抱月『近代文藝之研究』を註記なしに通しで読みたいかたは、こちらをどうぞ。
http://www5e.biglobe.ne.jp/%7Ehanadada/tougetsu/kbk_tobira.html
■このテキストの原本は国立国会図書館「近代デジタルライブラリー」収録の「近代文芸之研究 / 島村抱月(滝太郎)著 早稲田大学出版部, 明42.6」の画像データに依っています。
http://kindai.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/871630/1
(2014/07/07/初校)